こんにちは
ホルモンとからだの学校il-mano(イルマーノ)代表の助産師 赤堀眞里です。
「婦人科にかかろう!」シリーズ書いてます。
ASC-USと言われたら。
今回参考にしたのはこちら
第66回日本産科婦人科学会学術講演会 子宮頸部上皮内病変 PDF
東京山手メディカルセンター
がん研有明病院
子宮頚がんワクチン「サーバリックス」の会社であるグラクソスミスクラインのサイト
しきゅうのお知らせ 子宮頸がん基礎知識
Chapter 11 子宮頸がんについての最近の情報 - 琴似産科婦人科クリニック
子宮頸がん検診の結果で一番多いのはもちろんNILMで正常ですという判定。
これはみなさん、安心されて帰ります。
次に多いのがASC-USです。
もういちど結果の意味を分類した表を見てみましょう。
2)の意義不明な異型扁平上皮細胞が見られますよというのがASC-USです。
子宮頸部にある細胞は扁平上皮細胞です。
それがちょっとなんか変化していて、正常とは言えないけど、はっきりした異形成とも言えない、もしかしたら病変かもしれないねということなんです。
ではASC-USという診断が出たらどうするか?
二通りの選択肢があります。
①HPVのハイリスク群がいるかどうかの検査をする。
今まで書いてきたように、子宮頸がんはヒトパピローマウィルス=HPVが引き起こすとされています。
このHPVはありふれたウィルスで100種類以上の型があります。
そのなかでハイリスクとされているものがいるかいないかを検査します。
子宮頚がん検診でASC-USと診断された場合、保険適応で行うことができます。
ハイリスク型HPV13種類(16,18,31,33,35,39,45,51,52,56,58,59,68型)を検出することができ、感染しているかいないかがわかります。感染していれば陽性、していなければ陰性。
どの型のHPVに感染しているのかまではわかりません。(異形成が続く場合はどの型が感染しているかを見る型判定の検査をすることがあります。)
HPVハイリスクが陽性の場合は精密検査でコルポ診というものをします。
HPVハイリスクが陰性の場合は1年後の細胞診=子宮がん検診で様子を見ます。
②半年後にもう一度子宮頸部細胞診=子宮がん検診をして再検査する。
例えば、子宮頸部にポリープがあったり、なんらかの病原に感染していて膣炎の状態だったりすると、子宮頸部の細胞に変化が出る事があるので、半年後にもう一度検査して様子を見るというやり方です。
半年後の検査でもASC-USとなれば、精密検査が薦められます。
精密検査はコルポ診と言われ、コルポスコピーというカメラで患部を見て、拡大して異常を見つけるもの。
怪しいところがあれば、生検といって、少し組織をとります。
その組織を検査して異形成があるか、あればその度合いはどうかを見ます。
生検をすると痛みや出血がありますが、コルポスコピーで診るだけなら痛みはありません。
2番目に多い結果のASC-USはあくまでも疑いの状態なんです。
< ホルモンとからだの学校il-mano(イルマーノ)>
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