ホルモンとからだの学校ilmano 助産師の赤堀眞里です。
普段、生殖医療の現場で働いています。

前回「人の妊孕力は下がっているのか」と題してブログを書きました。
私が危惧しているのは女性より男性。
現在、不妊の原因は女性因子、男性因子、半々だと言われています。
ただ、現場で見ていると男性因子が増えてきているように感じてしまいます。
積極的に関わって下さる男性が増えているせいで、精子検査を受ける方が増えているということもあると思います。それを鑑みても精子の状態が悪い方や、様々な因子で性交渉がうまくできない方が増えているような。

女性に比べて、男性は医療に関わるのに少しハードルが高いと思われます。
ましてや、生殖医療の医療機関に足を踏み入れるのはなんとも気が思いかと。

ではまず、自宅で自分の精子を状態を確認するというのはいかがでしょう。


TENGAメンズルーペは自宅で自分のスマホで自分の精子の状態が見られるツールです。
しかも、Amazonで買えます。
これに加えて、iPhoneのアプリ(TENGAメンズルーペはAndroidでも使えますがこのアプリはiPhone用しか無いようです。)を使うと



使い方をナビゲートしてくれた上で、iPhone上で6種類のサンプル動画と自分の精子の動画を見比べる事が出来るそうです。

無精子症から運動率58%の良好運動精子まで6段階の動画が用意されています。


これらのツールを使って、まずは自分の精子の状態を確認してみる。
これは試しやすいのではないでしょうか。

ただ、注意してほしいのは、このツールでわかるのは、おおよその精子の数と運動率のみです。
数が多ければ、運動していれば良い訳ではありません。
この二つは表面上の評価でしかありません。
なので、メンズルーペで見て結果が悪くないようでも、なかなか妊娠に至らないようであれば(結果が思わしくなければ早急に)、生殖医療専門の医療機関に受診することが大事です。

男性のみで受診する場合は泌尿器科が門戸になります。
泌尿器科や男性不妊外来などに受診してみてください。

次回は、
「男性不妊外来って何するの?」をお伝えする予定です。