超最強時代ならず | 畑雅文のブログ

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『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』を観て参りました。


結論としては、近年のアガる作品群の水準には達しない佳作といった感じでした。


カンフー

新婚旅行

ラクガキングダム

天カス学園


という最強ラインナップに続くか期待してましたが、残念ながら及ばず。


ジャングル

オトナ帝国

アッパレ戦国

ヤキニクロード

カスカベボーイズ


の5作連続当たりの良作期間の長さには並びませんでしたが、平均値は同等かそれ以上をマークしてると思います。


何しろ、過去作を踏まえての新作なので、進化はしており、アクションやストーリー展開は色々と凝っているので、ポイントは加算されるのは当然でしょう。


なので今回の作品も、色んな工夫がされてはいました。

でも表面的な小技や構成という、芯の部分ではない部分でのポイントです。

どうして周年作品だと盛り上がりに欠けるのでしょう…。


宇宙のプリンセス

宇宙人シリリ

もののけニンジャ


これらはメモリアルナンバーの回ですが、どれも残念な印象です。


今作でイマイチ乗れなかった理由としては、やっぱりゲストキャラのフィーチャー具合が過剰だった事、クライマックスの展開がユルかった事が大きいです。


それと、別に感動を求めてるわけではないですが、しんのすけが野原家の子ではないという疑惑があまり主軸ではなかったみたいで、予告編の煽りと違ったのも肩透かしでした。


是枝監督の映画「そして父になる」のような設定をクレヨンしんちゃんに持ち込んだ時のドラマも期待しましたが、意外とあっさり解決されて、ハードルを下回ったのは事実。


これまで30作もそれぞれ違う山場を作るのはかなり大変なのでしょうが、直近の4作でそれを実現していたので、劇しんでは可能だと信じてました。


橋本監督が共同脚本という時点で懸念はありました。

うえのきみこ単独脚本にすればまた違ったのではないかと欲が出てしまいます。

制作事情は知らないので、上記の点が問題ではないのかもしれませんが、ずっと当たってきた作品群と何が違うかと言ったらやはりその点なんです!


決して駄作ではないし、楽しめたのですが、B級グルメサバイバルと同じTVスペシャル感は拭えなかったです。


クライマックスの展開が野生王国と被りますし、しんのすけがそこまで活躍しませんし、親近感がないキャラの描写に時間を割いてるし、ピンと来ないまま終わりました。


スパイ大作戦、シリリ、ユメミーと競い合ってる具合です。


しんのすけが見る夢のシーンはめちゃくちゃ良かったです。

あそこだけはかなり感慨深いけど、だったらその路線で進んでも良かったのに…と悔やまれます。


予告ですと、次回作はCGでやる様子です。

高橋→橋本という監督のラリーの中に京極尚彦が入った時みたいに、また変化球で別の監督が担当すると踏みました。


ドラえもんのSTAND BY MEみたいにはしなくていい。

CGだとキャラの動きがぬるくて、しんちゃん独特のチャカチャカした細かいアクションの面白さが無くなるのに抵抗ありですが、あくまで予想。


チャレンジに期待します!