「お悩み天国2 治勲の爆笑人生相談室」 趙治勲 | イマジンネクスト社長 笹川祐子の書評ブログ 本の海、空のパワースポット

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北海道から起業目指し上京。人材教育サービスの女性社長が日々学ぶ読書や本からの気づきを綴ります。

北海道大震災、厚真町、安平、被害の大きかったところ、亡くなられた方もおり、心からお見舞い申し上げます。


札幌市もまだまだ混乱が続くようですが、早い復旧をお祈りしています!!


今朝、ようやくゆっくり、札幌支社の責任者と電話で話せました。


札幌で震度5の地震は初めてですし、北海道には地震は起こらないと(十勝沖や沿岸部以外)みんな油断していましたね。


日本全国どこにいても、地震の備え、備蓄は大切ですね。


さて、午前中、囲碁のマンツーマンレッスン。

先日、地震のあった日。

囲碁の先生が、「ご実家は大丈夫ですか?」とすぐ連絡をくれ、ご心配おかけしました。


碁石を並べながら、札幌の近況をお伝えした次第です。


そして、大名人 趙治勲(ちょう ちくん)の本の話を。


「治勲の爆笑人生相談室」という本は、囲碁を知らない人でも、励まされる、元気になる、くすっと笑える、爆笑できる、そんな愛に満ちた人生相談です。


子育てに悩むお母さんや、奥さんに悩むご主人、別れた彼を思う若い女性へ、ズバッと語ってくれています。


そして、趙治勲から見たら若い子供のような存在の井山裕太(囲碁界史上初の七冠達成者)へのリスペクトが凄い。


これから10-20年は井山が碁界の中心にいると言いきります。

そして、井山に世界戦のタイトルを取らせるための名案を日本棋院に提言しています。(本の中で)

「井山裕太に自家用ジェット機を贈呈する!」

発想が素晴らしいのです。


それから、今日、なぜ、先生に趙治勲の本の話をしたかと言うと、趙治勲ほどの大天才でも、囲碁がAIに負けるとは思っていなかったということ。


2015年の時点ですけど。


「将棋やチェスは、負ける。決め・役割があるから。

コンピューターがしらみつぶしに手段を探ればいい。

でも、碁は違う。

碁は絵画のようなもの。


それを見た人がどう感じるかが大切なんであってね。

コンピュータが碁で人間に勝つには、知性と感性を持ち、何の手がかりもない状況でも自分で考えて乗り越えていく力を持つしかない。

実はね、僕はコンピュータに碁で人間が負ける時が人類の終焉と思っているんです。

碁こそが人類最後の砦だとね・・・」


という大変美しい解説をしてくださっていたのです。


ところが、ついに囲碁もAIに負けてしまい、中国や韓国の天才棋士たちはどんどんAIで勉強しています。


私の先生曰く「グーグルが600億も使ったんだもん。凄いことだよ。

もう完全に人間の棋士より、AIが強くなった。

アルファ碁からさらに進化したものは、囲碁を究めるというより、それらを応用して、医療や航空、車の運転や、天候予測など、幅広い業界の技術や開発に役立っていこうとするものだよ」


さて、グーグルがそこまでの投資をしなければ、囲碁がAIに負けるのはまだまだ遠い将来だったのかもしれません。


囲碁好きな方にも、そうでない方にも楽しめる一冊です。


☆今日の一冊

「お悩み天国② 治勲の爆笑人生相談室」
著者:趙治勲

お悩み天国―治勲の爆笑人生相談室/日本棋院
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【おまけ】
もうひとつの私の笹川祐子の感謝ブログ
イマジンプラスHPにも自身で、会社や経営のことを書いています。
「池江璃花子(天才)の育て方」
http://qq2q.biz/LRni



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