音楽、映画、本。
これら三つは人間が生きていく上で「絶対に必要か?」と聞かれればそうでもない。
服、食べもの、住むところ(衣食住)さえあれば最低限の暮らしはできる。
ではなぜ音楽が生まれたのか?
映画という文化が生まれたのか?
“読む”という行為が生まれたのか?
それらを私の独断と偏見で…もとい独自の視点から少しずつ分析していこうと思う。
そしていつかみうらじゅん × いとうせいこう × いながきなみで『ボクらの時代』に出るのが夢である。
さて分析といいましても各ジャンル幅が広すぎるので、
音楽→ヘビーメタル、ハードロック
映画→B級もの、ホラー
本→スティーブン・キング
を中心に書いていこうと思う。
それを踏まえた上で、コラム掲載第一回目のテーマはこちら。
『ラウドパーク』
今日からさいたまスーパーアリーナで開催されているラウドパーク2016。
世界に名を馳せるメタラーやハードロッカーが春日部やきそばを手に埼玉に集結する年に一回の祭典…もはや儀式である。
2006年から始まりかれこれ10年、ディストーションに飢えた日本人の心の拠り所となっているわけだが、
スラッシュメタル四天王のうち3バンドが何度か来日していたり、
2013年は自称貴族(正確には伯爵)のイングヴェイ・マルムスティーンがドラゴンではなく機材トラブルと闘ったり、
※それを間近で見ていた友人が私にキング・ダイアモンドのTシャツを買ってきてくれたという事実が全てを物語っていた。
毎年様々な伝説を埼玉に残して帰っていくのである。
今年は何をやらかしてくれるだろうか。
出演者のうち何人が「トーキョー!」ではなく「サイタマー!」と叫んでくれるだろうか。
HR/HM黄金期のホワイトスネイクやスコーピオンズが埼玉にいるというだけでもかなりの興奮ものだが、スネイクダンスで踊り狂うサラリーマン達が無事に生きて現実に戻ってこれるかも不安である。
個人的にはここに今は亡きロニー・ジェイムス・ディオが加わったらもうある意味レインボーさえ見えるのである。
今日・明日の埼玉は燃えている。
日本のどこよりも速弾きとダウンピッキングとツーバスが聴こえる。
鎖に覆われたメタルキッズ(見た目は大人)達よ。
きっと道中Rock You Like A Hurricaneでも聴いていることだろう。
そして数時間後には素晴らしきディストーションの洗礼を受け、自分がRockされる側だったということを思い知るのである。
それがラウドパークである。
クラシック音楽にも劣らぬ彼らの曲の構成美を肌で感じてほしい。
永遠のメタルキッズに幸あれ。