6月終わりから無茶苦茶忙しく
ブログの更新をお休みしていました。

7月半ばには締め切りのストレスで
腕が動かなくなる自体に…。
いかんいかん。

今はちょっとおちつきまして
すっかり元気になりました。


さてさて、土曜日は越谷教室の授業でした。
早いもので10講目。
今は禁止令のまっただなかです。

禁止令とは、人生に大きく影響を与える
ネガティヴな決断のことで
多くは幼少期に親から与えられる
「〜するな」と表現されるメッセージです。
それを子どもが受け取ったときに
禁止令を決断することになります。

例えば、
できのいい兄弟姉妹と比較されてばかり
「あんたは何をやってもできない」と
ため息をつかれていたり
自分の話はあんまり聞いてもらえなかったり
そんなところから
「自分はダメなんだ」「自分の話は大したことない」と決断したとしたら

【重要であるな】
という禁止令を持っていることになります。

態度や雰囲気で決断することも多い。

この禁止令を決断して大人になると
「他の人の方がうまくできるんじゃないか」
「自分にはできる気がしない」
「人より自分は劣っている感じがする」 
などの感覚を持つようになるかもしれません。

すると、何をするのもおどおどしたり
練習はうまくいくのに本番ではイマイチだったり
大事な仕事を任されると不安になったり
人前で話すのにものすごく緊張したり
そんなことが起こりやすくなります。

それが続くと本来なら能力的にはできるのに
自分から避けるようになったり
せっかくほめられても受け取れなかったり
人からの評価ももらいにくくなくなったり
人生に影響があるわけです。


カウンセリングでは
幼少期の頃に抑えこんだ感情を消化しながら
誰がどんな扱いをしようが
自分はダメじゃないし重要な存在なんだ
ということを理屈だけではなく
心から理解をしていくサポートをします。


禁止令は、親からのメッセージではあるけど
受け取るか受けとらないかは
子どもの側に決定権があります。
自分で取り入れたメッセージ。
だから変えることができます。
ご安心を。


あと、親がどんなにいれないようにとしても
禁止令を決断しないようにすることは難しい。

100%完璧な親はいないし
親子とはいえ他人なので
その子に合った完璧なタイミングややり方で
愛情を与えることは難しいのと
とっさのときに子どもを守るためにしたことが
禁止令として入ることだってあります。


よく「近づくな」の例でお話ししますが
まだよちよち歩きの頃
大好きなお母さんに抱きついたら
ちょうどお母さんは天ぷらを揚げてるところ
お母さんはとっさに子どもをはねのけて
「危ないからあっちに行ってなさい!」
と怖い顔をして言ったとする。

お母さんは子どもを守るためにしたことでも
小さい子はそんな危ない状況とかわからない
ただ、はねのけられたことや
怖い形相のお母さんの顔から
「こんな怖い思いをするなら自分から大好きな人に近づくのはやめよう」
と決断することだってあるわけです。


実は、先日これに似た状況を
自分でやらかしました。


支援センターに遊びに来た子どもたちと
保育園の園庭で遊んでいたときです。

アシナガバチが飛んでいて
地面でカマキリを多分捕食していて
子どもたちがさされたら危ないので
地面に止まったときを狙い
砂場遊びのバケツをかぶせて捕まえようとしてました。

そのとき、支援センターによく来る
2歳の男の子が近くにいました。

その子は一緒に遊んでほしくて
よく私の後を追いかけてきてくれたり
私の手をとってあちこち連れていってくれたり
そんな嬉しいことをしてくれるのです。


で、蜂を捕まえようとしたときに
私の横をついてきたのでとっさに
「危ないからダメよ!」と
はねのけるまではしないけど
お腹のあたりに手をあてて制止しました。

蜂ににげられたらいけないので
わたしの意識はそっちに集中。


無事に捕らえた後、ホッとして振り向くと
その男の子がママに抱っこされながら
大泣きしていましたえーん

ママが一生懸命
「先生は◯◯のことを守ろうとしてくれたんだよ」
と優しく声かけをしてくれてましたが

「イーッ!☆★◯×※ 」と
言葉にならないくらいの泣きっぷり。ガーン


あわわわっ。ごめなさい‼︎叫び

抱っこさせてもらって
「ごめんね、ごめんね」
「危ないとかわからないもんね」
「◯◯くんのこと大好きだよ」
と、全身で必死に謝りました。


そうしたら少しずつ落ち着いて
「うん、うん」とうなずいて
泣き止んで
「しぇんしぇ(せんせい)」
と呼んでくれました。


ほんとにごめんなさいえーん


そういうこともありうると知っていたから
気づいてすぐに謝ることもできましたが
もしも知らなかったとしたら
言葉ではごめんねと言っても
その子の泣いている姿を見ても
そんな大したことじゃないように
思ったかもしれません。


とまあ、こんな出来事でした。



人は失敗することはあるし
間違って伝わることもある。

だから
そういうメッセージを与えたかもしれないことも
自分が禁止令を決断したことも含めて
あまり自分を責めないでほしい。

そして失敗したとしても
適切な対処を知っておくと安心なのと
過去のつらいことも
自分の気持ちを大事にすることをしていけば
傷はいつか癒されるし
どんな決断も取り返しはつくもの。

あらためてそんなことを思ったこの頃でした。


次回の授業は禁止令の最終回
がんばろう。


(株)メンタルサポート研究所グループ

インナーチェンジングセラピー

心理カウンセラー   横内慶子

HPこころの庭