「学習性無力感」はアメリカの心理学者、マーティン・ゼリグマンが提唱したものです。

長期間、逃れられないストレスにさらされた人間や動物は、その状況から逃れようとする行動をとらなくなるというもの。

昨年の公認心理師試験に向けての勉強をする中で、興味を持ち、本を読んだりしています。

解決不能な困難な課題を複数与えるとやる気がなくなるなど、教育分野で出てくることが多いですが、大人になってもよくある現象かなと思います。

会社でほめられることなくダメ出しばかりされ続ける
終わりの見えない、やってる意味がわからない仕事を押し付けられる
モラハラやパワハラやDV

単発で叱られるなら反省して次は頑張ろうと思えるけど、毎日のように言われ続けたら、「どうせ今日も言われるんだろう」と諦めたくなるだろうし、もう自分はずっとこのまますごすしかないと思いこみ、抜け出る方法が目の前にあったとしても、その可能性に気づかなくなる。

元々の性格だけでなく、強いストレスにさらされたら誰にでも起こり得るもの。
特に、今年のような台風の被害が続いている時などはとても心配です。


そして、大人になってからも起こり得ることであれば、周りのケアとサポートを必要としながら成長していく子ども達にとっては、もっと起こりやすいでしょう。


私自身、全てではないけどある部分ではとても諦めが強く、「自分の我慢が足りないだけ」と思いがちなところがあり、もしかしたら記憶はなくても子どもの頃に身につけたものなのでは?と思いあたることがありました。

こうなると、性格の問題になるから、カウンセリングが必要だなと思い取り組んでいます。

学習性無力感を減らすためには、たぶん自己決定とか自己効力感(自分が何かを遂行できる可能性を認知していること)が必要なんだと思います。

今日は、ポジティブ心理学のお勉強をしてくるので、タイミングがいい。

お勉強とか、知識を入れることにはどうも無力感はないみたいなので、とても楽しみです。


(株)メンタルサポート研究所グループ

インナーチェンジングセラピー

公認心理師  横内慶子

HP こころの庭