先日、越谷でカウンセリングの勉強会のお仕事だった時のこと。
いつもの越谷コミュニティセンター(サンシティ)についたら、制服姿がいっぱい。
看板をみたら、母校の中学校の合唱コンクールでした。




卒業して、かれこれ35年ほど経つかな。
制服はあまり変わってないのかなと思ったのですが、私が中学校時代の頃は学校全体がどこか荒れているのが普通な時代だったので、その頃と比べるとみなさん真面目で静かな印象。

たぶん、保護者の方たちが私と同じか10くらい若いくらいで、周りにいる先生方は私よりかなり若いんだろうななんて、見ながら考えてました。

私自身の中学校時代の思い出は、楽しかったことよりは嫌な方が多かった印象でした。
嫌な思い出の一番は、中一の時にいじめにあったこと。
ある時突然に、クラスで一緒にいた女の子達から無視をされるようになりました。
たぶん1か月くらいだったかなと思います。

当時は理由もわからず、たぶんグループの中の誰かが私の何かが気に入らなかったんだろうなと思うけれど、わざわざそれを尋ねたってこたえることもなく無視されるだろうし、逆にそれをネタに面白がられるんだろうなと思って、ひたすら気にしていない感じで過ごしていました。

通知表のコメントを見る限り、学校の先生は気づいていなかったです。
無理もないか。成績は絶対に下げなかったですし、恥ずかしいので、気づかれないようにしていたことも覚えています。

当時は「不良」とか「問題児」と呼ばれる子たちの割合が多い時代。
ちょっとしたことで裏門に呼び出したか、暴力沙汰もちょくちょくあって、先生たちも結構ストレスがかかって、大変で細かいところに気づく余裕はなかったんじゃないかなとも思います。

また、その無視されるのは、何の前触れもなく、突然終わりました。
その時に、当時の私は大丈夫と強がってはいたけれど、本当は大丈夫ではなくて、怒ることができなくて、謝罪のない和解を受け入れた形になりました。
そんな自分が恥ずかしいと結構長い間、悔やんでいました。

幸いだったのは部活があったことでした。
部活に同じクラスの子が誰もいなくて、部活に集中することで気持ちを紛らわすことができていましたし、打ち込んだ分上手になりました。
ただそのあと、一年生でレギュラーになれそうな時に、腰椎分離すべり症になり、運動ができなくなりということも起きました。

その他も色々あって、成人した後も長いこと中学校の頃の記憶は思い出したくなかったです。

最近、脳の本をよんでいて、孤独というのが病気のリスクになるということも書かれていました。
サバンナの時代、人間は群れから離れて一人でいたら、生きのびるのは難しい。だから、孤独は命に関わるくらいなもの。

そう考えると、いじめって、暴力は目に見えてわかるけれど、無視されるって怪我などはしないけど、かなり心に負担がかかるし、傷つくということがわかります。
交流分析の理論的にも、ストロークがない状況だから、一番きつい。

頭では、「自分は何もしていないはず」と思うし、だから私も気にしない態度をとっていたけれど、やはり苦しい時間が長く続けば、だんだん心が折れて、「自分が言い返せばよかったのか?」「やっぱり何かしちゃったのか?」など、自分を責める方に向かいやすくなります。

インナーチェンジングセラピーのカウンセリングを学んで、感情処理法を知って、感情の大切さを理解し、当時感じていた感情を感じることを、自分にゆるせるようになると、本当の意味で「私は悪くない」ということが心の底からわかるようになりました。

だからなのか、今回全くなんともなくて、後から「そういえばあんなこともあったな」と思い出した感じでした。

たぶん、30代前半くらいまでは、母校の名前を聞くとなんとなく一瞬不快な感じがして、それをかき消すようにしていた感覚があったはずだけど、今回全く何もなかったな。

“忘れたい、消したい”と、思っていた時は、忘れられなかったけど、その出来事にまつわる残っていた感情をきちんと身体の外に吐き出していけば、出来事の記憶としてはあっても嫌な記憶としては残らなくなるんですよね。

過去が、過去になるってこういうことなんだなと、あらためて思いました。

もちろん、いじめの渦中にある場合は、それを止めて対処することが大事です。

もしそれが過去の出来事で、頭ではわかっているのに、忘れられなかったり、人付き合いに影響が出ていたりした場合は、感情処理のカウンセリングをためしてみるのも一つの方法だと知ってもらえたらいいなと思います。

余談ですが


子どもの頃は、食べられなかったフルーツサンドのおいしさがわかるようになりました。

(カウンセリングとは一切関係ありません。あしからず。)




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