新年度が始まり、早10日。


年度末の3月最終週は、心理三昧でした。

月曜日、zoomでのワークショップがあり、

火水、福岡での倉成先生のワークショップ

土曜日はトレーニングのサポートで

日曜日は上級のトレーニングの授業


とはいえ、土曜日は4月1日。

新年度の仕事はじめなので

朝7から14時までは仕事をし

それから一時間半ほどでしたが。


3日からは本格的な新年度の始まりで

仕事に追われた1週間。

毎日13〜14時間仕事場にいて

長い時は7時前から21時頃までで

「9時間後にはまたここにいるのね」

という日もありました。


3月半ばからそんな感じ。

そのくらい忙しい時期ですが

それでも体が元気なのはありがたい。



余談てすが「忙しい」という字は

りっしんべん(心)を亡くすと書きます。


一方「忘れる」という字も心と亡の組み合わせ。

違いが何か気になって調べました。


まず、部首によって意味合いが異なります。


『忙』の部首の「忄(りっしんべん)」は

「心に何かが寄り添う」

「外的要因で変化するもの」

を表すそうです。


外的なもので心が動いたことを表すので、

『忙』は、

「他のものに心を奪われる」

「心がまともに存在しない状態」で、


『忙=落ち着いた心がない』


という意味になるそうです。


快・怖・悩・情・恨・憧など

りっしんべんの漢字を見ると

外からの影響を受けて心が動いた様子

というのがなんとなく理解できます。



『忘』の部首の「心(したごころ)」は

「心の奥で思っていること」

「自分の意思でそうすること」

を表すそう。


忠・恩・念・志・忍・怒・愁などが

「心(したごころ)」の例です。


そこに「亡」がのっかるので

「自分の意思で心をなくしてしまう」

(うっかりしていて忘れる)

あるいは

「心の中にあったものがなくなる」

(記憶していたこと、嫌なことを忘れる)


となります。


なるほど。奥が深い。


自分で忙しくしている時、

たとえば心理三昧でいた週は、

身体はつかれていたかもですが

気持ちは元気でした。 

そこには、自分の意思があったのと

その間は、仕事のことを自分の意思で

忘れていたからかなと思いました。



外的要因に影響される

「忙しい」という状況が続くとき

肉体にもメンタルにも負荷がかかり

ストレスが溜まりやすくなります。


どんなに忙しくても、

自分がやりたいことをできていたり

達成感を感じられていたり

喜びの感情が感じられたり


愚痴をこぼせる、助けを求められるなど

周りに理解をしてくれる人がいたり

適度にガス抜きできたり


仕事以外の楽しみを励みにしたり

気持ちの切り替えができれば

心は割と元気でいられます。


でも、うまくいかないことが続いたり

上司や外部から理不尽な要求が来たり

忙しい中で嫌なことが続くと

それまで一生懸命張り詰めていた気持ちが

溢れてしまうこともあります。


周りを見ていると、

優秀でやる気もあって

周囲に気を遣いながら

十分頑張っている人ほど

我慢しすぎて自分を責めて

溢れてしまいがちな傾向が見えます。


ストレスをためないために

ひとつは、できたこと終わったことを

どんな小さなことでも 

「でーきた!」「ここまで終わった」

と声に出すとかチェックするとかして

その都度達成感を味わうことです。


「あれもできてない」よりは

「これができた」と

できているところを見る方が

モチベーションも上がります。


それと、「やらされている」

と思うことに対しては、取り急ぎ

「自分がやることを選んでやってる」

と切り替えることも私は時々します。


ちょっと上から

「はいはい、やってあげますよ」

くらいな感じの時もあります(笑)


そうすると、主体性が加わるので

周りに影響されてる感じが

軽減される気がします。


「させられてる」というとき

自分にはどうすることもできないような

無力感が気分に漂いますが

仕事に関していえば

怒られたくないなど、どんな理由であろうと

やるかやらないかは自分が選んでいる

そう切り替えることは

自分の力を取り戻すことでもあるのかな。



あとは、嫌な時とかムカついた時に

「自分は今そんな気持ちなんだ」

と気づいてあげるだけでも楽になります。


できれば、いっぱいいっぱいになる前に

身体の力を抜いて、息で想いを吐いたり

安心できる人に話をしたりして

不快な感情を外に吐き出すといいです。



つい、

「自分ができてないから仕方ない」

「嫌って言っている場合じゃない」

などと我慢してしまいがちですが、

できてなかったとしても

そんなこと言ってられない状況でも

気持ち・感情というのは

思考とは別のところから沸くものなので

我慢してもなかったことにはなりません。


だから、たとえ自分ができていなくても

「あんな言い方ないよね」

と、心の中でムッとしたり

「あの人のああいいうところ嫌いだな」

などと思うことは当然あることですし

感じることとその時や後でどうするかは

全く別のことになります。


「本当はやりたくない」など

本音に気づいて、感じて

それを受け容れることができると

不思議とその気持ちは軽くなるものです。


相手があることであれば

感じた後に相手に言いたいなら

言い方を気をつけてすればいいし

たとえ相手に言わなくても

気持ちはすっきりできるものです。


それに、自分の感情に気づくことや

感情を感じて消化(処理)していくことは

主体的な行為になりますし

自分を大切にすることにもなります。


そのことを知ってもらえるだけでも

いいのかなと思います。


忙しい時こそ意識して

自分自身の気持ちに目を向けて

乗り切っていきたいものですね。


昨日ジョギング中に見つけた芝桜が綺麗でした








(株)メンタルサポート研究所グループ

NPO こころサポート

公認心理師   横内慶子

HP こころの庭