高校ラグビー部のコーチをしています。

 

 先生ではありません。

 

 会社の転勤があるので、次々に教える学校は変わります。


 知り合いのつてだったり、飛び込みだったり。

 

 大学1校を含めると、今は5校目。


 週末になると練習にいそいそと出かける生活が10年近く続いてます。


 自分がかかわることで、少しでも強くすること。


 そんな思いでやってきました。

 

 どんな人間かも分からない私を受けれてくれた方々に、結果で恩返しする思いもありました。


 いろんな学校で積み重ねてきた基本技術を伝える。


 深夜から未明にかけて試合のビデオを繰り返しみる。


 誰よりもチームの戦力を理解している自負を抱けるまで。


 コーチとして指導させてもらったチームは結果として、これまで上昇曲線を描いてきました。


 昨シーズンも、目標までは届かなかったものの、確実にレベルアップし、手ごたえは感じました。


 新チームが始動し、迎えた新人戦。

 

 結果は、一回戦敗退。久しぶりの響き。


 ただ、ショックよりも、やはり、という感覚でした。


 接戦にもかかわらず、ほとんどの選手は泣けていませんでした。


 昨シーズンは、選手たちが試合後に本気で泣いてました。こちらが、新人戦から早すぎるよ、と思うほど。


 事実上、この学校での指導は2年目。


 昨年からの基本の習熟があり、さらに上を目指す土台ができている。


 そう思ってました。

 

 確かに、1から教える必要はありません。

 

 ただ、やはり、土台は固まるどころか、揺らいでいたのです。


 土台の表面を塗るように技術を貼り付ける。芯は固まらないままです。


 それは、薄々、感じ取ってました。日々の練習を通して。

 

 表面を固めれば、芯も強くなるのでは。そんな幻想を抱きながら。


 あなたは、子どもたちに何を伝えてきたのですか。


 正面から、やるべきことに向き合ってきましたか。


 この敗戦が、私に問いかけるのです。




 

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