『おばんざいランチ交流会』

思ったより順調に運営できておりまして
来てくださった方々にも楽しんでもらってます。


それに全然疲れていない私。。
疲れないって 初めてかもかもかもかも・・



なんですが、


この状況を快く思わない方が、
たった1人だけおりまして・・


それは実父です。

父は料理人でして(10年前に引退しました)
私のやっている意図が見えないと、
イライラしておりました。


『ど素人‼︎‼︎』という言葉を かれこれ100回は耳にしたかと、、、。


職人気質であるが故、
1つのメニューを100回作って ようやく人様に出して 1品600円じゃ‼︎  
と 少し大きめの低い声が響きます。
(母、知らん顔〜)


父が飲食店を始めた頃は、
お客さんの食べた終えた皿を見るのが怖くて怖くて仕方なかったそうだ。


素人なりにでも 人の口に食べ物を届けるという事を真摯に受け止め、
すこしでも勉強したら どがいや。

........
........
帰省する度に  眉間にシワを寄せて
80歳目前の 弱々しい体で訴えてきました。


それから、
毎日 素人のキッチン(父の口癖)に立ち
同じものばかり作っております。
 
作った おかずをタッパーに詰めて
実家に持ち帰ります。
香川県→愛媛県  


父は タッパーの蓋を開けて見るや

『ちッ』という舌打ちと共に目をそらし

全然食べてくれません。


弟子入りしたつもりはないのに・・。
ショックのあまり 不貞腐れる私。


そんな月日を重ねて
先月、帰省した時、
父が 50年前のレシピ帳を見せてくれました。


もう何書いてるんだか全然分からないけど
調理場にいつも置いてあった ノート。
油が浮き上がってました。
汚いといえば汚いです。


『お父さんが生きてきた証やね』

と言葉が漏れた時、

父は色々とレシピを教えてくれはじました。

『これなら素人にも作れるぞ』

『素人にしては上出来なソースのレシピ‼︎』

『まぁガスじゃない時点で終わっとるけどな』



と、ド素人に優しいレシピと本を見せてくれました。

後継者には ならないと思うけど、
食べ物をお客さんの口に届けるという神聖な気持ちを受け継ごうと思いました。


父のガンが再発する事があったとしたら、

それまでに 学んでおけることは学ぼうと決めました。
父の生きる気力が湧いてきますように。


宿題もたくさん持ち帰ってます😅

ちゃんと両親を選んで生まれてきてたんだな。
と この歳で思いました。