こんにちは。

いつもご覧いただきありがとうございます。

先日画材を多用したデコラティブなアルバムはアリかナシか・・・のお話。
スクラップブッキングでは、時にたくさんの画材を使用します。
アシッドフリーであったり、耐久性・耐光性・保存性にかなりすぐれた画材です。
今では油絵の具に変わり近代絵画で最もポピュラーな画材です。
しっかりと、写真に配慮したものを皆さん使用しているわけです。

例えば、私の作品で言うとこちら。


以前に家庭教育学級でお世話になった講師に送ったウェルカムボードです。
写真は入っていませんが、レジンフレームに写真が入るように作っています。


モデリングペースト・ミスト・アクリル絵の具等を台紙に用いています。
立体のフレームに入れて完成していますが、このままむき出しならフレームに入れているものより劣化の進みが早いです。

でもこんなにデコデコしたものが長期保存に向くの?
なんてご指摘もありそうですよね。

上の写真で使っている画材・素材共にすべてアーカイバルクオリティと言えます。
もしかしたら、装飾より写真の方が早く劣化してしまうかもしれません。
凸凹している部分に仕様しているのは、リキテックス ライトモデリングペーストやアクリル絵の具。


アクリル絵の具の写真は撮ってないですが、
アクリル絵の具は最初に書いたとおり、油絵具に代わる近代絵画に欠かせない画材です。
油絵具より、保存性・耐光性・耐久性に優れているという事です。
油絵具の劣化として目立つのはひび割れ等が有名ですね。
それも味と言えば味ですが。
歴史的絵画がなぜ何百年の時を経て残っているかを考えた時、保存の仕方も重要ですが、画材がそれだけ素晴らしいものと言えるから。
油絵具で500年。この先まだ何百年も残っていくかもしれません。
アクリル絵の具は比較的最近ですが、油絵具よりも優れている画材です。
油絵具を超える保存性・耐光性・耐久性を持ち合わせています。
確かな性能がありますが、アクリル絵の具の歴史はまだ浅く60年くらい。数百年の時が立った時どうなっているのか、、、それは時が立たないと分からない部分でもあります。

写真の歴史は、日本における最も古い写真のひとつ、坂本龍馬の写真が有名ですね。
約150年前の写真になります。
絵画の歴史に比べるとまだとても浅いです。
今の写真はもっともっと研究が進み、さらに残るものかもしれません。
写真を残していくのにこういった画材を組み合わせてはダメというのはナンセンスではないかと思うのです。

私の場合、被写体は息子たち。
あまりデコラティブなアルバムを作る事はしませんが、
こういったアルバム作りは大賛成です。
いいものを組み合わせてアルバムの1ページを素敵に表現していくというのは、思い出の写真を大切にしたい気持ちがしっかり伝わってきます。

また、大量印刷されたものを使うだけでなく、画材を組み合わせて使う事によって、アルバムページの表現も無限に広がります。

誰に残したいものなのか・・・
私の場合は息子たちですね。
その先の代まで残っていてほしいとは思っていません。
せいぜい、、、100年もてば十分すぎるくらいかなぁ。
絵画は何百年の時を経て残っていますが、アルバムにそこまでは求めていません。
画材を使って、素敵に表現するのもよし。
アシッドフリー等の保存性に配慮された素材ではなく、気軽にで手に入るものを使って楽しくアルバムを作るもよし。
これは個人の自由でいいと思います。
自分の作りたいページが楽しく満足に作る事がアルバム作りの正解と思っています。
満足な1ページが完成した時、そのページは残したい人に見て欲しい1ページになっているはずです。

長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。


risa