JALに物申す! 刀剣に関するお願い(拡散希望) | 平成の侍 町井勲オフィシャルブログ『居愛道』Powered by Ameba

JALに物申す! 刀剣に関するお願い(拡散希望)

3月5日(土)のことです。

AK-69さんとの稽古を終え、急ぎ大阪豊中での稽古のために羽田空港へ向かった私。

飛行機に乗り遅れてはいけないと、着替える間もなく稽古着のままでの移動でした。


空港でいつも困るのが、搭乗受付カウンターでの日本刀(真剣)の取り扱い。

不慣れな係員の場合、いちいちマニュアルを見たり、上司に相談しに行ったりなど、多大な時間を奪われ、その結果、搭乗するはずだった飛行機に乗れず、一便遅い飛行機に搭乗を余儀なくされることがこれまでにも多々ありました。

そのような経緯から、真剣を機内預け入れをお願いする際には、スムーズに搭乗ができるように模擬刀と申請することが多くなりました。

刀剣類の手荷物預けは、基本的に真剣であろうと模擬刀であろうと、銃砲刀剣用の鍵がかかるジュラルミンケースに入れられます。機内に持ち込めるわけではなく、機内貨物室に積載されます。
つまり、真剣、模擬刀どちらの申請であっても銃刀法には抵触しませんし、機内での犯罪行為に使用することはできないということです。

これまでの経験を記述しますが、東京や地方での刀の買い付けの際、無銘の刀だと、どれがどの刀の登録証かわからなくなってはいけないので、鞘に登録証を巻きつけたまま刀袋に入れているわけですが、これまでのJALの係員のとんでもない対応を御紹介いたしますと…


全て登録証を確認する必要があるので、全部出してください。

とのことで、30振近い日本刀をカウンターに並べたことがあります。

登録証確認のために刀袋から出され、むき出し(鞘には入っています)状態で並べられる日本刀…
これを第三者が奪って鞘から抜いて暴れるようなことをしたらどうなるでしょう?

そもそも無登録の刀を飛行機で運ぶようなことをしますか??


一振だけを取り出し、このように一振一振に登録証を巻きつけてあります。大勢他のお客さんがいる前で、全ての刀を並べるのも防犯上良くないでしょう? 手際良く手続きを進めてください。

とお願いしても、頭が固い係員の場合、あくまで全て確認しようとします。

そして一枚一枚時間をかけて登録証を読み上げる…

読み上げてあなたに何がわかるんですか??
刀に登録証が交付されているのを目視するだけでいいでしょうに。

もっと酷い係員になると、登録証の記載内容と同じ刀かどうか調べますので、分解してくださいと言われたことがあります。

他のお客さんが居るところで、刀を分解して長さや反り、銘文を調べるなんてJAL係員にそのような権限はありません。

と、まぁこれまでJALには散々な目にあわされていますので、この日もスムーズに刀剣の機内預け入れ手続き及び搭乗手続きを済ませるため、真剣を模擬刀だと申告したわけですが…

本物かどうか確かめたいので鞘から抜いて刃先を触らせて下さいとJAL職員が言います。そんなことをすれば刀が錆びてしまいますから、言葉丁寧にそのような確認の仕方は相応しくないとお教えしても、刃先を素手で触れての確認を行おうとするため、

「ごめんね。搭乗手続き早く済ませたかったから、模擬刀って言ったけど真剣です。これが登録証です。」

と登録証を見せました。


この時点ではまだ飛行機に乗れる時間だったのに、JAL職員は案の定マニュアルを取り出して、刀剣の機内預け入れ手続き関して調べだし、初めての経験だったのか上司に報告しだしたり…

そうしているうちに搭乗締め切り時間になり

「お客様申し訳ございませんが、次の便でお願いします。」

と、一便遅い飛行機に搭乗するように言ってきました。

その日は19時からの大阪で稽古指導があるため、搭乗予定だった飛行機で戻してもらえないと困る。稽古に間に合わせるために新幹線んではなく飛行機を選んだのだからなんとかしてほしいと頼んでも、JALの不手際によって一便遅い飛行機への搭乗となりました…


これまでの度重なるJALの不適切な対応に対し、私、流石に堪忍袋の緒が切れまして、大人げなくも羽田空港で大声で怒りました。※関西弁なので物言いがきつく感じられるかもしれませんがご容赦下さい。


「ええかげんにせぇよ! 度々JAL利用してることはこれまでの搭乗記録を見てもわかるやろ! 俺が初めてJALを利用する人間なら、不審に思われてあれこれ調べられても仕方ないかもしれんが、こうやって飛行機遅らされるの何回目やねん!」

するとJAL職員の上司、真剣なのに模擬刀だと虚偽の報告をしたがために搭乗手続きが間に合わなくなったと責任転嫁し出すものですから、更にきれてしまいまして ※重複しますが搭乗にはじゅうぶん間に合う時間でした。

「毎回スムーズに手続きしてくれたら、こっちも模擬刀やなんて言わへんねん。お前らがこうやって手間取らせるから、スムーズに機内預け入れの手続きしたくて模擬刀で通そうとしてしまうんやろが!」

と声を大に言いました。

その後もJAL職員とその上司、本当に日本刀のことを理解しておらず、実弾の数や口径等を記載する銃砲用の申請用紙を出してきまして、それに記載しろと言ってきます。

刀剣と銃砲は全くの別物ですから、私は説教を兼ねて

「よく見ろ。銃砲と書いてるやろこの紙には。どこに刀剣の文字がある? 日本刀は日本国内においては武器ではなく美術品という扱いや。登録証を確認したら速やかに銃砲刀剣ケースに入れて鍵かけて、それで手続きしまいやろ? お前らのせいで搭乗すべき飛行機に乗れず稽古に遅れてしまうやろ。どない責任とってくれるねん? そもそも刀を預けて機内に持ち込むわけでもないのに、どないして刀で悪さできるゆうねん?」

すると警察官を呼ばれるという、これまでで最悪の対応されました(怒

周囲の客から見た僕は、JALに難癖つける変なオヤジか、日本刀を不法所持して警察を呼ばれたようにしか見えないでしょうね。


もう怒り爆発しまして、来た警官にも

「何しに来てん?」

とふてくされた態度をとる私。

「日本刀持ってるんでしょう。」

と言い返す警官。

「俺が空港で刀抜いて暴れてるか? 機内預け入れの手続きしてるだけやろ? 殺傷事件起こしたわけでもないのに警察が出てくるな。警察の管轄ちゃうやろ? 文化庁や教育委員会の管轄問題やろ云々…」

正論を説くのでJALの係員(上司)が連れてきた警察は暫くすると大人しく戻っていきましたが、その後もJAL係員との問答は続きます…

「お前らほんま頼むから、会社あげて日本刀についてちゃんと勉強しろ。この日本刀は美術品登録されたものや。絵画を持って移動するのとなんらかわらんのや云々…」


最初に対応したJAL職員のお姉さんには、

「仕事熱心なのは偉いと思うけど、お姉さん空気読めや。いちいちマニュアル見たり、上司に相談せず、こちらの指示通りに銃砲刀剣箱に入れて施錠して貨物室に積載する手続きとってれば、予定通りの飛行機に乗れて、稽古に遅刻することもなかったんやで? もっと要領よくやれよ。」

と苦言を呈しました。


毎回毎回JALの対応には本当に疲れます…


こうした刀剣に関する間違った認識をJALには会社をあげて改善して頂きたく、この記事を読まれた日本刀愛好家の有志の方々には、JALをはじめとする航空会社等に改善を促すべく、JALへの苦情の問い合わせやメール、そしてこの記事の拡散をお願い致したいのです。



以下追記


3/8

昨日発信しましたJALの刀剣問題について、ツイッターで論点がずれた発言をされる方がおられました。非常に残念でなりません。

今回の問題はJALの刀剣取り扱いにおける教育不足です。

これは改善していただかなければいけないと思い、一連の流れをブログで公表し、日本刀を携えてJALを利用する誰もが、スムーズに搭乗できるよう、また、JAL職員が刃先を手で触って刀を錆びさせてしまうような事例を防ぐために問題提起する次第です。

くれぐれも勘違いしないでください。
私個人の問題をあげてJALに文句を言っているのではありません。
くどいようですが刀剣を趣味にされ、扱う方々全員が、スムーズに移動できるようにJALに問題提起しているのです。


因みにANAを利用した際、刀剣の取り扱いをスムーズに行ってくれた職員のお手本的対応を以下に記します。※JAL職員にもこの対応をして下さった方がおられます。


・機内預け入れしたい刀剣類が真剣か模擬刀かを尋ねる。
・真剣であった場合、登録証の提示を求める。
・登録証を目視確認後、速やかに銃砲刀剣箱に入れて施錠。
※刀剣業者のように、一度に多数の刀を運搬している場合については、登録証が鞘に巻きつけてあるため、ランダムに一振を指定し、その鞘に登録証が巻きつけられていることを確認して真剣である確認終了。
・刀剣の機内預け入れ及び搭乗手続き完了。
※手続き所要時間、1~3分
・乗客は到着した空港で航空会社職員から手渡しで刀剣を受け取る。


お手本的対応の場合は、手荷物預け入れ締め切り間際であっても、じゅうぶん搭乗に間に合わせることができます。


このように、本来の刀剣の預け入れは、刃の触診確認など必要ありません。
要は登録証を提示してもらうことだけが、職員がとるべき確認行為なのです。
※海外へ出る場合には、国宝や重文、重要美術品の海外持ち出しを防ぐ意味でも、空港警察の立会いが求められることがあります。


日本という国の中でありながら、日本刀の扱いが理解されていないことは、由々しき問題と私は考えます。
JALのみならず、各会社におかれましては、正しく日本刀を理解され、その取り扱いと対応を徹底指導し、スムーズに乗客が移動できるよう、正しい対応の徹底化をお願い致します。


このブログを公開後もJALに改善がみられないようであれば、私は今後JALを利用しない方向で検討中です。
実際、ANAの方が手際が良く、気持ち良く移動できますし、飛行機の本数も多いですからね。



3/10
先般掲載しましたJAL問題、なにやらオツムの固い方々の間でにわかに炎上しているようです。


真剣を模擬刀だと虚偽の申請をした町井の方がおかしい。

虚偽の申請をした時点で犯罪だ。

もっと早く余裕を持って空港に行けばいいだけだろ。


等々、様々なご意見、迷言が出ているようですが、全く論点からずれています。

JALが刀剣の取り扱いに非常に頼りないことは先にも述べたとおりです。


全てを記載しておりませんでしたが、あの日も日本美術刀剣保存協会からの審査物件引き揚げの都合で、多くの刀剣を携えていました。
これらを携行して空港に行けば、研修中の職員などに出くわした際には、高確率で搭乗すべき飛行機に乗れないことを予想した私は、15時頃にそれら多数の刀剣を自宅に向けて運送会社を利用して発送しています。

それほどまでにこれまでの経験上、JALは信用ならないのです。

JALが警官を呼んだのも虚偽申告をしたから当然だ。と鬼の首とったように言われる方もおられるようですが、あれはJAL側の不手際から次便に変更されたことに対し、納得行かないと怒る私を黙らせるための愚行でしかありません。

また、虚偽の申請をしたから犯罪だと言う人もいますが、私の行為が銃刀法に抵触するものであったなら、私は空港でJAL職員が呼んだ警官に逮捕され、取調べを受けたことでしょうが、そのようなことは一切ありません。銃刀法になんら抵触していないからです。


私が求めているのは、


・美術刀剣を凶器や武器だと言った偏見や間違った認識の是正。
・刀を模擬刀として手続きを進めないと、スムーズな搭乗手続きを望めない現実の改善。
・私のように刀の携行で嫌な思いをされる刀剣愛好家を減らしたい。



であります。
つきましては、

改善を促すための問題提起を論点をずらした罵詈雑言で邪魔するのはやめてください。

小さなことかもしれませんが、ちゃんと訴えていかないと、JALは改善してくれないと思います。

どうか心ある方は、対応改善のためにご助力くださいますようお願い申し上げます。




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