本当は怖い「捌けん警」こと「佐賀県警」 | 事件鑑定人のブログ@鑑定人イシバシ

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私が事件鑑定人としてこれまで経験したことを書きます。
特定を避けるため、一部、ぼかしたりフェイクもありますが、概ね実体験です。

捌けん警 捌けない警察という佐賀県警の揶揄である。

しかし、その実態はどうだろう?

私に言わせると全くの逆で、相当に優秀な県警と見ている。

これは、私だけでなく、福岡県警・警視庁を始めとする捜査員等の見方だ。

佐賀県警の優秀さは少数精鋭であることが一番に挙げられる。

同期の人数が100人未満なのでまず第一に風通しが良い。

中学校に例えると2クラス程度だから同期は皆顔見知りという状態になる。

例えば警視庁のようなマンモス警察だと、同じ警察員でも交通課と刑事課は別人格だ。

道交法上の義務があるところこれを怠り 道交法上の過失を捜査するのが交通課

○○と欲し企てこれを行った という刑法上の故意を捜査するのが刑事課

思考のフローが根本から違うので二つを一緒に混ぜると話が噛み合わない。

トコロが、佐賀県警の場合は同じ釜の飯を食った人数が少ないので課が違えど阿吽の呼吸。

他県警では著しく挙げにくいのが自動車事故を装ったの詐欺事件。

保険会社が支払い拒否しても警察が動けないという事例は多く、検挙されるのは氷山の一角

ところが佐賀県警では刑事課と交通課がタッグを組んで偽装事故詐欺などをサラリと検挙する。

また、事件数が少ないので丁寧な捜査がなされている事が多い。

他県との合同捜査であまりにも精緻な捜査がなされているので驚かれること然り。

書類が整いすぎていて恥ずかしくて自分らの記録を見せられないとすらいう。

これも佐賀の強みだ。

ところで佐賀県警のことを捌けん警と言い出したのは誰であろうか?

個々20年前頃からちらほら聴くハナシだが、ソースを辿ると筑後方面に繋がる。

私は暴力団関係者ではなかろうかと睨んでいるが確証はない。

ただし、市民と警察を分断して一番得をするのは彼らだ。

彼らが言い出したとっ認めて矛盾がないだろう。

私が佐賀県警の捜査で一番驚いたのは死体なき殺人事件を挙げたことだ。

残土置き場で平成26年重機で男女2人を車ごと穴に落として埋め殺害した事件である。

この事件では、佐賀県警は死体がない段階で慎重に捜査を進めた。

そして、状況証拠を積み重ね既に埋まった死体の位置を特定したのである。

一旦埋められた死体を正確に掘り当てるのは至難の業であることは言うまでもない。

まさに、本当は怖い佐賀県警 である。