【アンケート】どうする?テクノロジー化 | footballweekly

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誤審の大会と揶揄されたFIFAワールドカップ2010南アフリカ大会。

最大のスキャンダルとされたのは、決勝トーナメント一回戦イングランドvsドイツ戦でゴールラインを越えたランパードのシュートがノーゴールになったことだろう。

大会後も、このシーンが問題視され、国際サッカー評議会(IFAB)の技術委員会は21日、ゴールラインとペナルティーエリアでの監視を強化するために両ゴールに1人ずつ合計2名の審判を増やすシステムを、今後新たに2シーズンにわたって複数の大会で採用することを決定した。

ちなみに、この試合の主審はラリオンダ。南米トップのレフェリーである。

また、同じ一回戦のアルゼンチンvsメキシコ戦でも、オフサイドであったカルロス・テベスのゴールを認める誤審が起きた。

この試合の主審はロベルト・ロゼッティ。今大会のファイナル候補のレフェリーである。

世界屈指のレフェリーでもミスをしてしまう。

それを受け、FIFA(国際サッカー連盟)のジョセフ・ブラッター会長はすぐに最新テクノロジー導入の検討を約束。

だが、こうも付け加えた。

「使用はゴールラインを越えたかどうかのみに限定する」

 

しかし、おそらく審判に興味を持つ方々はこれが何の解決にもならないと気づいているのではないか。なぜならば、今大会多くの問題が起きたのはオフサイドをめぐる判定なのだから。

という訳で、私1人の考えでは限界があると感じ、アンケートをとることにしました。

 

 

①五人制審判について

サポーター目線でいえば、誤審が減る可能性のある試みには拍手を送りたい。

しかし、審判としては手放しで喜べるものではない。

たとえば、PA内でファウルかノーファウルかという微妙な判定を下したとする。私が選手ならば、間違いなくゴール脇にいる審判員に抗議する。間違いなく主審より見やすい位置にいるし、その他のシーンにも神経を使う主審や副審より、ゴール脇の審判の方が‘理解してくれる’確率が高い。

五人制審判制は選手への抑止力になる一方で、異議が多くなる可能性もある。

もちろん、対処方はある。彼らの役割はゴールの判定と、あきらかなミスジャッジのみ指摘すると限定する。しかし、ゴール前でのシーンを覆した主審が、残りの時間で威厳を保てるかという問題もある。さらに言えば、基準の統一の難しさもある。これはトリオをクインテットにすることで解決ができるかもしれないが。

 

 

②オフサイドについて

この五人制審判では、オフサイドの誤審は防げない。

サポーター目線でいえば、テクノロジー化して副審を機械にする案が浮かぶ。しかし、ジャーナリストとしては、そんなピッチに魅力は感じない。

第四審判がビデオ判定し、コミュニケーションシステムで「いまのオフサイドかもしれない。ゴールの笛を吹くのは待って」と伝え、すぐにビデオで確認し、「やっぱりゴール(ノーゴール)だった。」と伝えるという手もあるだろう。

これは五人制審判より正確性は増すし、カルテット、4人で動くシステムで五人制審判よりコストも軽い。ただし、コストもなにもTV中継が前提になるし、FIFAやUEFAがメインで動く試合以外では難しいかもしれない。とりあえず、ビックマッチだけになるだろう。ちなみに、交代などは第五副審が行うことになる。

とは言え、このシステムはかなりの異議を生むだろう。僕が選手なら「ビデオで確認してくれよ」と絶対に叫ぶ。なにより大会によってシステムが変わるというはいかがなものか。

ならば、オフサイドも体一個分の誤差は副審の裁量内とするか。そうすれば、現行のシステムでも問題は起こらなくなる。しかし、そうなると間違いなく戦術は変わる。ただ、現行のシステムで今後も試合を行うならば、それくらいの覚悟を持たないと副審を務める人間はいなくなる可能性もある。それくらいオフサイドの判定は困難なものになっている。

 

 

以上をふまえ、この2点についてご意見をお伺いできればと思います。

 

そして、③テクノロジー化はフットボールをどう変えるか、というご意見も付け加えて頂ければと思います。

 

ちなみに、私はターミネーターのようになるのは反対です。が、このままでいいのかにも頭を悩ませ、②を考えつつもアンケートにいたりました。