本作品は、1946年製作のアメリカ映画。

古い作品のためモノクロだが、アメリカ映画協会(AFI)が選ぶ「感動の映画ベスト100」で1位にランクイン。アメリカでは不朽の名作として、クリスマスに流れる定番映画となっている。

そのストーリーは以下の通り。


ファインダーの向こう側-素晴らしき哉、人生!


自分の夢を追いながらも、父親の急死に伴い家業を継いで、田舎の小さな町で過ごすことになったジョージ。彼は、町一番の富豪である銀行家ポッターの圧力にも負けず、真面目に働いた。その結果、家庭にも恵まれ、事業も好転しつつあった。そんなある日、彼に不運な出来事が起こり、窮地に陥る。

絶望したジョージは橋の上から身投げしようとしたが、それより一瞬早く奇妙な老人が彼のそばで身投げする。それを見たジョージは、無我夢中でその老人を救う。


老人の名はクラレンス。「自分は2級天使で、翼を得るために君を救った」とジョージに語る。

自暴自棄になっていたジョージは、クラレンスの言葉には半信半疑だったが、「この世に生まれなければ良かった」と洩らす。

クラレンスは、彼を、望みどおりジョージの生まれて来なかった幻の世界へと連れて行く。

そこでジョージが目にした世界は・・・。


「自分が生まれて来なかった世界を見せることによって、その人が世の中にとってどれほど必要かを理解させる」という発想が素晴らしく、不況という時代背景も現代に通じるところがあり、今観ても十分に面白い。


落ち込んでいるときに観たら元気がもらえ、心がささくれだっているときに観たら優しくなれる、そんな作品だと思う。

評価は、もちろん★★★★★で、今まで観た映画の中で一番好きな映画。


次回は、2番目に好きな作品を紹介する予定。