本作品は、2007年製作のアメリカ作品。

実話に基づいた作品だが、“これぞ教育”という感動作。

そのストーリーは以下の通り。


ファインダーの向こう側-FW


1994年、ロサンジェルス郊外のウィルソン公立高校に理想と情熱を持った若い国語教師エリン・グルーウェル(ヒラリー・スワンク)が赴任してきた。
彼女が受け持つことになった203教室の生徒たちのほとんどは、黒人、メキシコ系、アジア系の有色人種たちで、白人生徒は一人きり。
当然、白人教師のエリンをすんなり受け入れるような雰囲気など微塵もなかった。


教室の子どもたちのほとんどは、銃やドラックがはびこる中で暴力と憎悪の連鎖の中から抜け出せず、命の危険にさらされながら生きていた。
誰もが、その日を生きるのに精一杯で、将来のことなど考えようともしなかった。


そんな生徒たちを相手に授業の進め方に苦心するエリンだったが、ある日彼女は、人種差別の愚かさを生徒たちに教えようと、『アンネの日記』を読むことを勧め、毎日何でもいいから日記を書くようにと1冊ずつノートを配る。
これが“フリーダム・ライターズ”というタイトルの意味するところなのだろう。すべてはここから始まった。

このことがきっかけとなり、生徒たちは徐々に本音を綴るようになっていく。次第にエリンに心を開き、そして自らの内面とも向き合い始めるのであった。


自身の生活を投げ打ち、子どもたちのために孤軍奮闘するエリンの情熱がすごい。
そんなエリンの姿は、教育の枠を超えた“闘い”と言ってもいいだろう。
中途半端な情熱で変わるほど悠長な状況でなかったのは確かだろうけど、おいそれとはいかないことをやり遂げた真の教育者がそこにいた。評価はもちろん★★★★★