本作品は、1998年製作のアメリカ映画。
医療に自分の理想を追い続けたパッチ・アダムス医師の実話に基づいた物語。
そのストーリーは以下の通り。
自殺願望のある若者パッチ・アダムスは、自ら志願して精神病院に入院する。
そこで、精神病患者と触れ合い、人生の生きがいを見つける。
そして、他の患者たちを笑わせ・喜ばせることに自分自身の喜び見出した彼は、医者になって人助けをしたいと思うようになる。
もともと頭脳明晰なパッチは、2年後、ヴァージニア大学の医学部に入学する。
1年生の基礎医学が退屈だった彼は、白衣を着れば3年生の振りをできることに気づき、その格好で患者の病室を回っては、ユーモアで楽しませていた。
特に浣腸の赤いボールを鼻につけて振り返ると、子供たちに大いに受けた。
そんな行動に冷ややかな視線を向ける学部長や同僚をいたが、パッチの笑いによる癒しは病院中に広まっていった。
やがて彼は、さらなる夢を実現するため、恋人カリンとともに、草原のボロ小屋を改装し、無料治療院を開設する。
健康医療に、楽しみ・友情・奉仕の喜びを戻したいという理想を掲げての開設であったが、もちろん、まだ学生の身分で医師資格のない彼らが病院を開設するのは違法。
それでも、健康保険がなくて病院にかかれない人にとってはありがたく、多くの患者が訪れた。
そんなある日、とんでもない事件が起こってしまう…。
理想を追うことは素晴らしいことだが、法律を破ってまでの行動はリスク管理が甘いと言わざるを得ない。
しかし、現状を変えるような一石を世間に投じるためには、パッチ・アダムス医師のような、理想と情熱を持って新たなことに挑戦する存在が必要だとも感じる。評価は★★★★★