本作品は、2008年製作のアメリカ映画。

昨日に引き続き、頑固で渋いオヤジが主役の作品。

そのストーリーは以下の通り。


ファインダーの向こう側-レスラー


二十数年前に人気レスラーだったランディ(ミッキー・ローク)だが、現在はスーパーでアルバイトをしながら週末に小さなプロレスの試合を行い、たまに想いを寄せるキャシディ(マリサ・トメイ)に会うためにストリップクラブを訪ねという孤独な日々を送っていた。


ある日、かつてのライバルであったジ・アヤトラーとの20周年記念試合が決定するが、そんなメジャー団体への復帰チャンスも、長年のステロイド剤使用による心臓発作で倒れ、棒に振ってしまう。
そのことがきっかけで、今度こそすっぱりと現役引退を決意したランディは、キャシディの助言もあり、疎遠となっていた一人娘のステファニーとの関係を修復し、新しい人生を始めるようと努力する。

しかし、ランディはバーで出会った女とのセックスとコカインに溺れ、娘との食事の約束をすっぽかし、絶縁されてしまう。


その後、スーパーの肉売り場で働き始めたランディであったが、元プロレスラーであることに気付いた客に動揺させられ、スライサーで手を怪我する。
何もかも上手くいかないことに苛立ち、自暴自棄になったランディは、その仕事も辞めてしまう。


果たして、家族も仕事も失ったランディは立ち直ることができるのか。
彼の戻るべき場所は何処なのか。


ドラマでの悲哀が、ずっと役に恵まれていなかったミッキー・ローク自身の落ちぶれと重なり、胸にジーンと来る。
評価は★★★★☆