本作品は、2011年製作のスペイン映画。

最近、スペイン映画を観る機会が多いが、面白い発想の作品が多い。そんな中から、狂気に満ちた作品をひとつ。

そのストーリーは以下の通り。


ファインダーの向こう側-肌


全身肌色のボディ・ストッキングをまとった女性ベラ(エレナ・アナヤ)がビデオ監視された部屋で瞑想に耽っている。
彼女は、画期的な人工皮膚の開発に没頭する天才形成外科医ロベル(アントニオ・バンデラス)によって幽閉されていた。


ロベルは、過去に妻を自動車事故で失っていた。
彼は、事故で大火傷を負った妻の美しい顔を取り戻すため、人工皮膚の開発に取り組んでいたが、治療途中の自分の顔にショックを受けた妻を自殺させてしまう。
それ以来、彼は“完璧な肌”を創造することに没頭していた。
その被験者がベラであり、ロベルは医師としてのモラルなど、とうに捨てていた。


ベラは、隙あらば逃げようと思っているが、使用人のマリリアに常に監視されており、部屋に鍵も掛けられているため、簡単に逃げ出すことはできない。そんな奇妙な関係の3人がロベルの屋敷で暮らしていた。
そこに、荒くれ者のマリリアの息子セカが、ロベルの不在時に訪ねて来る。マリリアがセカを家に入れてしまったことから、事態は思わぬ方向に進んでいく…。


これ以上はネタバレになるので書けないが、妻を亡くし、娘をレイプされたと思ったことから、ロベルの狂気はエスカレートし、倒錯の愛へと傾倒していく。評価は★★★☆☆