本作品は、2002年製作のアメリカ映画。

生徒と先生の触れ合いを描いた感動作という、学園ドラマにありがちな作品とは一味違う作品。

そのストーリーは以下の通り。


ファインダーの向こう側-卒業の朝


アメリカ東海岸の私立聖ベネティクト高校は、名門の男子校。ウィリアム・ハンダート(ケヴィン・クライン)は、そこの副校長で、歴史学を教える熱血教師だった。
彼は、自分の役割を、生徒の教育だけでなく、人格形成も担っていると考えており、ギリシャ・ローマの哲学者や為政者の言葉を通して、道徳についても教えていた。


ある日、ウェストバージニア州の上院議員の息子であるセジウィック・ベル(エミール・ハーシュ)が転校してくる。
彼は伝統ある学校の神聖な規則を公然と無視するような問題児。
クラスの連中には人気があったが、ハンダートにはことごとく反発し、授業では終始不真面目な態度をとる。


しかし、問題児だからといって見捨てることは、ハンダートの教育方針にはなかった。
粘り強い対応と信頼していることを前面に押し出すことで、徐々にベルに変化が現れはじめる。
最初C評価だったベルは、年に一度開かれるコンテスト(ローマ史に関するカルトクイズ)に出場できる成績上位の3名に選ばれるまでになっていた。


そのコンテストでハンダートの信頼が裏切られるような事件が起き、25年の歳月が流れる。


学校の先生が生徒の人格形成まで責任を持つというのは、教育者の単なる思い上がりでしかないのだろうか。

評価は★★★☆☆