本作品は、2006年製作のアメリカ映画。

難しい題材を上手くまとめている。主演はデンゼル・ワシントン。

そのストーリーは以下の通り。


ファインダーの向こう側-デジャブ


海軍関係者とその家族を乗せたフェリーが何者かに爆破され、543名もの犠牲者が出た。
地元のベテラン捜査官ダグ(デンゼル・ワシントン)は、現場近くで事件の一時間前に見つかった女性の死体になぜか既視感(デジャブ)を覚える。
その女性はクレア(ポーラ・パットン)といい、フェリー爆発前に何者かによって殺害された上で爆死に見せかけられたことが判明する。


そんな細工が施された事件を重く見た捜査当局は、ダグに一般には非公開の衛星地上監視システム「タイム・ウィンドウ」へのアクセスを許可する。


この先の展開は『デジャブ』というタイトルから推測してほしいが、ストーリーの鍵を握るシステム「タイム・ウィンドウ」の内容を記しておく。


「タイム・ウィンドウ」は、各種センサーと衛星の情報により、エリア内であればどの角度からでも自由自在に地上の映像を鮮明に映し出せるという優れもの。しかし、まだ試作の段階で、事件捜査に使うにはいくつかの問題点があった。
それは、膨大な情報処理システムであるため、約100時間前の映像しか見られず、一度に見られるのも1ヵ所に限定されるという点。
そのため、「約100時間前(4日と6時間)のどの場所を監視すれば、事件解決のヒントが得られるか」を判断しなければならない。


結局、最新兵器を駆使した捜査だが、最も重要な点は「捜査員の勘」に頼らねばならないという設定。
そのため、地元のベテラン捜査官のダグが任務に当たることになったわけだが、 実はそのモニターは過去の出来事を見ること以外にもう一つ重要な機能がある。


謎解きよりもスリリングな展開にひきこまれる作品。評価は★★★★☆