本作品は、1989年製作のイタリア・フランス映画。

シチリアにある小さな村の、映画館をめぐる物語。

そのストーリーは以下の通り。


ファインダーの向こう側-NCP


現在のローマ。夜遅く帰宅した映画監督のサルヴァトーレ・ディ・ヴィータ(ジャック・ペラン)は、留守中に母からアルフレードが死んだという電話があったことを知らされる。
その名を耳にした途端、サルヴァトーレの脳裏に少年時代の思い出が甦った。


母マリア(アントネラ・アッティーリ)と妹の三人暮らしだったサルヴァトーレの愛称は“トト”。母親に頼まれた買物のお金で映画を観に行ってしまうほどの映画好きだった。
トトは映画館パラダイス座の映写室に潜り込むが、その度に映写技師のアルフレード(フィリップ・ノワレ)に追い出されるのであった。
そんなことを繰り返しているうちに、2人の間に不思議な友情が芽生えていく。
トトは検閲を通らない部分(キス・シーン)のカットされたフィルムを宝物として集めていたが、ある日、映写室のフィルムに火がつき…。


アルフレードとの不思議な友情と映写室で集めた憧れのシーンを胸に成長していくトト。
認められない恋や兵役を経て久しぶりに村に戻ってきたサルヴァトーレ(トト)の胸に、どんな想いが去来しているのか。評価は★★★★★