去る5月1日、久しぶりに神宮球場に足を運びました。12年ぶりに明治大学を破るなど最近好調の伝えられる、東大野球部の応援のためです。(ネットに僕の写真がかなり上がっているようですね。)



 応援席に案内していただいたのですが、応援団長の「学生注目!」の呼びかけなど、やはり懐かしい。


 実は、学生時代には、相当神宮に詰めていたんです。ちなみに、50連敗がストップした伝説の慶應戦も、現場で見ていました。(たしか、その翌日から70連敗したのですが。笑)


 お目当ての宮台投手は、前日先発していただけに、ベンチスタート。ただ、勝利が見えれば当然投入されるだろうと。つまり、東大がリードして後半に入れば、



 ①チームの勝利が見える

 ②宮台投手のピッチングも直接見られる可能性も高まる



 と、いいこと尽くめだったのです。応援に熱が入ったのは、言うまでもありません。


 しかし、現実はそんなに甘くはありません。試合開始から、終始劣勢。かつての連敗時の記憶がよみがえりました。放ったヒット数は、慶應―12、東大―11ですから、ほぼ拮抗していたのですが、いくら狭い神宮とはいえ、3発食らっては勝負あり。9―4で完敗でした。


 でも、楽しかったですよ。母校の応援歌は、ほとんど覚えていないことが明らかになりましたが、まあ、仕方ありませんね。卒業して30年近く経っているんですから。


 敵ながら天晴だったのは、柳町選手。ホームランを放ったからというだけでなく、いわゆる野球センスの塊のように見えました。こういう選手っているんですよねえ。もちろん努力もしているんでしょうが、才能が溢れ出て止まらない、という印象を受けました。まだ1年生ということですが、こういう資質の高い選手を見ていると、敵だろうが何だろうが楽しくなります。


 東大では、桐生選手かな。彼も、センスにあふれたプレーを見せてくれました。


 一方、見ていて歯がゆかったのは、東大の山本俊投手。両軍合わせて7投手登板したなかで、唯一の140キロ超え。最高は、146キロ。とにかく速いんですよ。ボールに力はあるんです。しかし、ストライクが取れない……。1イニングで1フォアボールに加えて、2デッドボール……。結局、被安打1で2失点。


 MLBでマイナーから若手が上がってくると、ああいうシーンをよく見せられます。(特に9月)、いつも見ていても何とかならないものかと思っていたのですが、それをリアルに見た感じでした。


 速いボールが投げられるのは、選ばれた人間だけです。せっかく、あれだけのストレートがあるのに……。


 タイプとしては、ダルビッシュ投手や大谷投手のようなしなやかさには欠けるものの、阪神の安藤投手や、かつての阪神の久保田投手や、舩木投手や、中込投手のような(このタイプは阪神にが多いのか?)、上半身の勝った、パワータイプです。もう少し力まず投げられれば、とも思うのですが、簡単にはいかないのでしょうね。プロの眼には、どう映っているのか、うかがいたいところです。


 長年野球を見てきた人間としては、彼のような体が硬め(そう見えました)、上から投げ下ろすタイプは、フォークボールが切れるような気がするのですが……。まあ、素人の憶測ですが。




 などといろいろ書きましたが、久しぶりの神宮観戦は、思った以上に楽しいものでした。東大の実力は、確実にアップしていて、近々また勝利の報が届くことでしょう。できれば現場で見たいので、これからは可能な限り、神宮に馳せ参じたいと思っています。



 ただ、今回は応援団の方にずいぶん気を遣わせてしまったので、今後はこっそりとうかがって、密かに勝利を噛み締めたいと思っています。


 応援団の方々、本当にお世話になりました。ありがとうございました。この場をお借りして、御礼申し上げます。



P.S. 応援団のシンバルとスーザが、割れていたのですが、あのままでいいのかなあ? ご相談いただければ、対応しますよ。(笑)