昨日の報道で、同じ職場に在籍し、しかも同じ科目を教えている講師の逮捕・釈放に関する情報を得ました。20年近く「同僚」であったようなのですが、話しことは一度もなく、挨拶したことがあったかどうかもはっきりしないほど、不思議に接点のない人物でした。それでも、内容は衝撃的であり、被害者の女性にはただただ申しわけなく思うばかりです。

 

 

 さらには、今週末のセンター試験に臨む受講生の皆さんの動揺や影響が最小限で済むことをただ願うばかりです。彼らに対しても、ただ申しわけないという思いがあるだけです。おそらく、すぐ本部から適切な対策が発表されるとは思いますが、講師個人の立場から言えば、直前の予定変更は、まず良い結果をもたらしません。そんなことができるかという声が上がるのをあえて覚悟で言えば、「何もなかったかのように、ただ集中して、予定通り粛々と学習を進めてほしい」、そのことを切に伝えたいと思っています。

 

 

 そうは言っても、影響が皆無というわけにはいかないでしょう。また、今までに築き上げてきた信頼が大きく損なわれたことも事実です。

 

 

 信頼とは、「小石の塔」だと常々思っています。コツコツと地道に積み上げても、なかなか高くはならないのに、簡単に砕け散ってしまうものでもあります。しかも、一度失われた信頼を回復することは、この上なく困難なことです。それでも、それぞれが、自分の積める小石を積み上げていくしかないのです。それは、誠実な行動を積み重ねることに他なりません。

 

 

 僕の積める小石は何だろう? 同じ科目を担当していたのですから、他の人よりもできることが多いかもしれないと思い、いろいろ調べ、考えました。そして、公開授業などいくつかの業務の代行を本部に申し出ました。最終的には本部の判断になりますが、今この状況で、自分の出来ることは何かを考え、それを誠実に果たしていこうと決意しています。

 

  自分の積める小石を懸命に探して、丁寧に積み上げていくだけです。