「くり返し」の練習で挫折しないために | 家族も仕事も「傾聴」で90%うまくいく(東京/名古屋/大阪/福岡/札幌)

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話を聴くのが苦手と感じたら読んでください。
傾聴講師歴17年。本当に「聴きたい!」と思える、聴く人が楽に聴くための耳づくりの方法をお伝えします。


傾聴のスキルの中で

「うなずき、あいづちは」

傾聴の土台



感情のキーワードの

「くり返し」

となります。



うなずき、あいづちでしっかり聴くのも練習が必要ですが、

「くり返し」

で苦労している人は多いでしょう。

(私もだいぶ苦労しました)


以下の4つのような問題がよくあります。

---
(1)どのワードをくり返したらいいのか分からない

(2)くり返そうとすると会話の流れを止めてしまいそうで怖い

(3)くり返しを意識しすぎて、会話の内容を忘れてしまう


(4)くり返しが機械的で気持ち悪い

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これらの問題を一気に解決する魔法はないでしょう。

いくら練習をしても全てが完璧にクリアになることはないかもしれませんが、効率的に学習する方法はあります。

もし何カ月も何年も聴く練習をしているのに、手ごたえも感じられないという人は、才能がないのではなくて、もしかしたら練習の方法が間違っているのかもしれません。

よくある失敗が、

「すべてを同時に練習しようとしている人」


くり返しのスキルは

「相手が使った言葉を、鏡に映すようにそのままくり返すだけ」

と、きけば簡単そうに聞こえますが、やっていることは結構複雑なのです。


理屈で説明すると、、、

1.そのまま聴きとる
 →逐語してみればわかるが、みんな聴き方にクセがあり、聴きとれない言葉がある。

2.フィルターをほぼ自動的に通る
 →相手の言葉に触発されて、自分の中のフィルーターが反応したり、凍りついたりする。
 例)好きな話題だと横取りしたくなる。
   反対の意見だと反論したくなる など

3.フィルターを通ったことを自覚しつつ自分の心に響いたものを見つめる
 →共感的な姿勢を作る

4.相手が使った言葉でそのままくり返す
 →つい言い変え(変換、解釈)したくなるので、相手が使った言葉にもどす。

・・・


目の前で流れる会話の中で、4つ以上の事をするのですから一気にできるわけがありません。

それなのに、いきなり何の前準備もなく、

「いいキーワードだけさがしてくり返そうとする」

と、うまくいかず挫折の原因になるのは当然でしょう。


”みんな最初からホームランが打ちたい”


でも練習には順番というものがあります。


どの順番でするかは人によって違っていいと思いますが、私ならまず事柄も気持ちもわけずにとりあえず

「全部繰り返す練習」

から始めることをお勧めします。


これはくり返される方には当然気持ち悪いでしょう。

でも練習だから仕方ありません。

相手選んで練習してください。

”いきなりホームランを望まない”

そのときできれば録音してテープ起こし(逐語)できればいいが、できなくても話し手と聴き手以外にオブザーバーが一人いれば、メモをとってもらい言い漏らした言葉、言い返した言葉が確認するのもいいでしょう。

この練習の目的は、

「まずは全部くり返せる状態を作る」

すると、次に進みやすくなります。

次は、

事柄だけくり返す練習をする。


これは比較的やりやすいでしょう。

事柄中心のやり取りは日常会話いに近いから比較的、聴きとりやすいし、口に出しやすいはずです。


この練習の目的は、事柄をくり返そうとあえて意識して行うことで、自然とそれ以外のところに気持ちのワードが入ってくる。

事柄と気持ちの仕分けをする練習です。

次に、

気持ちのワードのくり返しを試みてもいいですが、まだちょっとハードルが高いことが多いのでもう
ワンステップ挟んでもいいでしょう。

「気持ちのキーワードを聴きとろうとしながら口には出さず、うなずき、あいづちだけで聴く」


口に出す(先ほどの第4ステップ)を省いている分、負荷がかからず気持ちのワードの聴きとり自分の心に何が響くかに意識を向けやすくなるでしょう。

そして最後に、

「気持ちのワードを積極的に返してみる」


これらの練習は一回やったら終わりというわけではなく、何回も行ったり来たりしますが、自分の課題に合わせて色々な切り口で練習をするのがオススメです。


ポイントは一つ。


”練習の内容を分解すること”

失敗しやすい人は一気に全部やろうとします。

一気にやろうとしない。

これは傾聴だけでなく、試験勉強にも仕事にも習いごとにも共通して言えることです。

・・・

「分」という漢字は、

・「わける」=分解する
・「わかる」=理解する

という2つの意味があります。

”分けるから、よく分かる”

という原則があります。

これはカウンセリングをすすめるステップにも通じています。

才能の問題か?

やり方の問題か?

間違えてはいけません。


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