昨日は、風がさわやかとはいえ、ジリジリ日差しの和歌山市でした。
その中、お一人のご老人がご来店くださいました。
かなりのご高齢からか、歩行が困難らしく、スキーに使うストックのようなものを両手でつきながらのご来店でした。
ご老人、入店されると大きく一息つかれたあと、厨房を覗きこんで、私に一声、「新聞を見て、あんたに会いにきたんや」!!
先週、取り上げていただいた産経新聞さんの記事をご覧になっていただいたとのこと。
恐縮する私に、矢継ぎ早にいろんな想いを話してくださり、「和歌山もみんなうちに秘めた思いはあるに違いないが、なかなか表には出さない。そのなかで和歌山にあんたみたいな、元気を発信していこうと奴がおることが、何よりも嬉しかった」、とお言葉をくださいました。

最後に一言、「今は本当にしんどいと思うが、必ず報われる。あんたと話して確信したよ。」
毎日無我夢中の今の私には、本当に、本当に心強いお言葉でした。

パン屋になっていなければ、無かった出会い。
パンを通じて、いただけたお言葉。
今よりもっと、パンに、そしてお客様に、真摯に向き合おうと、心に誓った出来事でした。


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