去る十月二十八日、二十九日と静岡県で開催された「登録有形文化財 鈴木邸秋の探書会」の初日に参加、「カストリ雑誌お宝拝見」と題し拙コレクションを陳列させて頂きました。
丁度、台風が静岡に近付き不安定な空模様だったのにも関わらず、多くの方が来場されました。拙カストリコレクションをご覧になりながら、鈴木邸の大広間でカストリ談義を交し、小生自身も大変愉快なひと時を過ごさせて頂きました。
お運び頂いた来場者の皆様、鈴木邸鈴木藤男当主、関係者の皆様、この場をお借りし感謝御礼申し上げます。ありがとうございました。
花町太郎 拝
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(奥様の目を気にしながら・・・・・)赤線地帯のお話から、カストリ雑誌表紙の印刷技術に関する知識を余すところなく語られていた老紳士、発禁本や戦前エログロ本への深い造詣をお持ちの男性、初めてカストリ雑誌を目にし、手にしたと話す若い女性・・・・、色々な方がお見えになりました。
遊廓や赤線のように「歴史」「文化人類学」「建築」「芸術」等々へある種(逃げられる)対象と異なり、表紙にエロス・猟奇を誘発せしむるそのものがズバリと踊るカストリ紙。
遠巻きに、そして少々気恥しそうに閲覧されていた方が老若男女問わず多かった印象を受けました。遊廓、赤線分野と対比してその辺りは印象的でありました。
下記写真は鈴木邸のお庭にて。幸いにも雨は台風前のひと休み。