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冬のクラシック映画鑑賞の記録。
徐々に記事にしていきたいです
小学生の頃に家族でTVで観て以来の鑑賞。
あの頃も衝撃的で素晴らしい作品だと思いましたが、今観直しても凄かった
今回は『赤い靴』
バレエ映画の傑作であり、スコセッシ、コッポラ、スピルバーグという世界の名だたる巨匠たちがリスペクトする映画です。
ストーリーは小難しさもなく美しく魅入ってしまう映画だと感じます。
2009年に２年の歳月をかけて修復が行われて美しい映像となって再上映されました。
私も上映を観に行きたかったのに逃したままでしたが、今回DVDにて鑑賞しました。
監修をマーティン・スコセッシが担当していて、DVDに収録されているインタビューでは修復を熱く語っています。
テクニカラーという手法で撮影されているためネガが３本ありそれを合わせて１本の映画となるため倍以上の修復がかかったそうです。
劇中バレエとしてアンゼルセンの童話『赤い靴』が登場しますが、
画家の方を起用した舞台のセットや幻想的な映像は本当に美しい
バレエを映画ならではの表現で映像化しているし、とても臨場感があります。
赤いトウシューズをヒロインがはくシーンは魔法のようです。
ストーリーは上流階級出身で才能あるヴィッキーが叔母の売り込みでバレエ団を主催する レルモントフ と出会うところから始まります。
レモントフは芸術至上主義でたぶんサイコパスっぽい(笑)
物語ではバレリーナが結婚するとクビにしたりします。
芸術と家庭は両立できないという思想があります。
同じく紆余曲折あってバレエ団の音楽担当になったジュリアンと『赤い靴』でスターとなったヴィッキーが恋に落ちるところから レルモントフ との軋轢が生まれます。
レルモントフ はバレエと恋どちらを取るのか？という選択をヴィッキーに迫るのですが・・・。
ジュリアンもかなりこの状況に加担してしまっていて観ていて切ないです。
まるで物語の『赤い靴』をなぞらえたかのような衝撃的なラストです。
戦後に公開されて日本ではバレエを志す少女が増えたとか。
そして名だたる巨匠たちも芸術に命を懸ける登場人物たちに魅了されたのでしょう。
戦争中は国のため命を懸けることがよしとされていましたが、戦争が終わり芸術に命を懸けるというこの映画のテーマはかなり強烈だったと思います。
レルモントフ は悪魔のようですが、すごい魅力的な人物です。
これは名だたる巨匠たちも好きですよね、きっと(笑)
本当のバレエダンサーたちを起用して、演技もさせています。
ヴィッキー役はバレリーナのモイラ・シアラーが演じていて美しいです。
やはりバレエシーンに臨場感や迫力があります。
たまたまマシュー・ボーンの『赤い靴』の上映があるのを知り、久々に本家であるこの映画を観たくなって探したら観ることができました。
幸運にも近くの図書館にあったので借りることができました。
図書館最高です！感謝！
マシューボーンの『赤い靴』の予習にもぴったりだと思います。
ご興味ある方はぜみ観てもらいたいなぁ
楽天では廉価版のみの販売のようです。
アマゾンだと私が観たバージョンの販売とアマゾンプライムで観れるようです。
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