デタッチメント 優しい無関心 (2011)
タイトルのデダッチメントとは?
デタッチメント(Detachment)とは、 ノンアタッチメント(non-attachment)ともされ、ヒトが世界における物事、人物、価値観などへの愛着欲求を克服し、それによってより高い視点を獲得するという概念である。
関わりがないこと。超然とした態度。また、無関心。
子供の心が、崩壊していく。
それは、一番長い時間を一緒に過ごしている両親の中で。
愛情に飢えていて、”大丈夫だよ”と。ただ、優しく抱きしめて欲しいだけなのに。
それが出来ない親がいる。
抱きしめる代わりに、心無い言葉の批判を浴びせ、非難する。
応援するかわりに、侮辱して、心を痛めつける。
毒親に育てられた子供たちは、生涯心に、その傷を刻み込まれる。
また、毒親に育てられた子供が親になると、負の連鎖で、又繰り返されることもある。
連鎖は断ち切れないのだ。
子供は、そうして心の行き場所がなくなり、やがてパンクしてしまう。
どこまでも、どこまでも、心が満たされないまま、空洞を彷徨う。
今後、必要なものは、親になる人の学校かもしれない。
”親学校” 学校までいかなくても、”親免許”でもいいかも。
親免を取得しないと、子供を育てられません。みたいな。
子どもが、パンクしてしまわないように。
”誰だって、何かを抱えて生きている。
夜は家に持ち帰り、朝は職場に持ってく。
その無力感とー
認識と胸騒ぎは
漂流するときの認識だ。
ブイのない海で
自分が救命する立場だと思っていたのに”
エイドリアン・ブロディは、アメリカ生まれの俳優。
戦場のピアニスト2000, プレデターズ2001, キング・コング2005, グランド・ブダペスト・ホテル2014,
などに出演。
中でも、「戦場のピアニスト」は印象深い作品です。
アカデミー主演男優賞、セザール賞を史上最年少の若さで受賞。
当時29歳でした。
ヘビーな作品をさりげなく、淡々と伝えるのが上手な俳優だと思います。
その深さに、心に刻み込まれるような演技です。
サミ・ゲイルは、アメリカ生まれの女優で現在22歳。
ゲットバック2012で、アリソン・ローブ役を演じる。
テレビ救命医ハンク セレブ診療ファイル2009-、ブルーブラッド 〜NYPD家族の絆〜2010-
作品数は少ないですが、これから活躍していく女優だと思います。
キュートで愛らしい姿に、ファンになってしまう人も多いのでは。
サミゲイル、今後が楽しみな女優さんです。
すっごくヘビーだけど、心の準備は大丈夫?
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sleepおすすめ評価
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リピート
音楽
デタッチメント 優しい無関心 (2011)
DETACHMENT
解説
現代アメリカ社会の学校問題を“教師”の目線で描いた意欲作。監督はトニー・ケイ、出演はエイドリアン・ブロディ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ジェームズ・カーン。高校の代理英語教師として赴任したヘンリーは、生徒からなめられる教師、教育に無関心あるいは過干渉な親、そして教員たちのストレスといった学校の問題を目の当たりにする。ある日売春を行う少女エリカと出会い、ヘンリーにも変化が出始めるのだが…。
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