翌朝会社の前で和に会った。

 

「おはよう、昨日は眠れた?」

 

「ちゃんと寝ましたよ?今日仕事だから(笑)」

 

「そうだよね(笑)。今日も頑張りますか?」

 

と話しながらエレベーターへ行くと

そこに櫻井さんがいた。

 

「櫻井さん、おはようございます。

昨日はごちそうさまでした。」

 

「おはようございます。

昨日はありがとうございました

ごちそうさまでした。」

 

「二人ともおはよう。

こちらこそ昨日はありがとう。

また行こうね。」

 

軽く会話して自分たちのデスクに行き

仕事を始めた。しばらくすると和が隣から

 

「あのさ茉奈、ここなんだけどさ。」

 

と作成中の資料を私に見せ

 

「もう少しわかりやすい方法ないかって

思ってるんだけど・・・。」

 

一見グラフと文面が一致しているようには見える。

何となく違和感がある資料になっていた。

 

「?ここかなぁ?違和感があるような

気がするんだけど・・・和君は?」

 

「そこ?俺はここの位置が

なんか気持ち悪いなって・・・」

 

「・・・ちょっと資料借りてもいいかな?

ちょっと考えてみる。」

 

「うん、お願いしていい?

俺は先にこっちの資料まとめる。」

 

「出来たら声かえるようにするね」

 

と会話していると櫻井さんに

 

「2人いいコンビになってきたね(笑)」

 

と言われ首を傾げた。

 もうすぐお昼休みになる少し前に、

 

「和君さっきの資料なんだけど」

 

と声をかける。

 

「うん、なんか解決しそうなのあった?」

 

「このグラフの位置と文面をこうして、

和君の違和感の部分をここに持っていったら、

少しマシにならないかと・・作ってみた。」

 

「え?マジで!?

赤入れてくれてもよかったのに・・・」

 

「比べるほうがいいかと思ったから・・」

 

「マジでか。

この方が断然いい気がする。

茉奈サンキュー。今度なんかおごるわ(笑)。」

 

「ほんとに?じゃあ楽しみにしてる(笑)。」

 

気になっていた資料のことが終わって、

二人とも一段落して昼休みをとることにした。