私は屋上でため息をつき失敗に凹んでいた。

すると後ろから

 

「大丈夫?」

 

と声が聞こえ驚いて振り返ると

翔さんが立っていた。

 

「今日は本当にすみませんでした。

翔さんにまで迷惑かけてしまって」

 

「気にしないでいい。ミスは誰にでもあるし、

そのあとが大事だから。

本当に体調とかは大丈夫?無理してない?」

 

「大丈夫です。ありがとうございます。」

 

「ねえ、俺も名前で呼んでいい?

茉奈さんか茉奈ちゃんでもいいけど?

ダメかな?もちろん仕事中は呼ばないよ(笑)」

 

「別にいいですよ。

さすがに茉奈さんは・・翔さんが上司なんで

遠慮したいですけど(笑)

でも茉奈ちゃんって歳でも・・・

ない気がしますけどね(苦笑)」

 

翔「じゃあ、茉奈か茉奈ちゃんで呼ぶようにする(笑)

本当心配事とかない?寝不足なんて珍しい・・・」

 

私は自分の気持ちに気がついた分、

それを相談するべきか悩んだけれど

 

「・・・何かあれば相談します。

ご心配ありがとうございます。」

 

と返した。

 

「わかった。力になれるかは内容によるけど

 一人で悩むよりはマシだろうし、遠慮なくどうぞ(笑)  

じゃあ、先行くね。ちゃんとお昼食べてね」

 

そう言って屋上から戻っていく

翔さんの後姿を見送っていると、

和君がやってくるのが見えた。

2人で何か話して翔さんだけが戻っていった。