「ミスは誰でもあるから気にしないよ。

あなたすぐ気にするから。」

 

ニノは私の心を軽くしようとしていた。

お昼ごはんを食べ部署に戻るときに、

 

「和君、気にしてくれてありがとうね。

今度お礼しなきゃね。和君はすごいね。

部署みんなにニノって呼ばれるほど溶け込んで・・・。

翔さんまで和って定着しちゃってる(笑)」

 

「嫌ではないから良いんですけどね。

お礼してくれるの?手料理ごちそうしてよ。」

 

「良いけど、美味しくなくても文句言わない?

いつにしようか・・・?」

 

「私はいつでもいいですよ。」

 

「でも・・・そうなったらどこで作ろう・・・。」

 

「家でと言いたいところですが、

貴女の帰りが心配になるのと

調味料とかほとんどないんだよね。」

 

「じゃあ・・・仕方ないから家にしようか?

それでもいい?」

 

「私は良いですよ。

手料理ごちそうしてって言ったの私ですし(笑)」

 

「じゃあ、仕事の終わりで決めちゃいますか?」

 

「そうですね、今は仕事に戻らないと(笑)」

 

そう言って仕事に戻ると、

翔さんが和君をデスクに呼んで何か話してた。