屋上に行くと翔さんが歩いてきていた。

なぜか胸がざわついて嫌な予感しかしない。

 

「茉奈ちゃん落ち込んでるみたいだし、

お昼もまだ食べていないみたいだから

和がまだなら一緒に連れ出して、食べさせてきて。

少し遅れてもいいから・・・よろしく」

 

「わかりました。できるだけ早めに戻ります。」

 

そう言って翔さんと別れた、

その姿を茉奈が不思議そうに見ている。

午前中茉奈が無理に普段通りに振る舞っていること、

翔さんも気がついていたことに驚いた。

同時に上司としての凄さと・・

もしかして翔さんも茉奈のことが・・・と怖くなった。

食べたくなさそうにしていたが、

半強制的にご飯に連れて行った。

少し気が楽になったのか、

お礼しなきゃと言ったから、

前にも話した手料理をごちそうしてとお願いした。

部署に戻るとすぐに翔さんに俺は呼ばれた。