あの日翔さんと大野さんからの連絡で

茉奈のマンション付近に向かった。

翔さんと智さんから聞いた話は衝撃的だった

同時に自分に怒りを覚える内容だった。

俺が残って送っていたら・・・。

無理にでも迎えに行くように約束していたら・・・。

俺が早く気持ちを伝えていれば・・・。

彼女を守れたかもしれない。

 

彼女のもとに行きたくて駈け出そうとしたとき、

大野さんに止められた。

それでもあきらめない俺に

翔さんが電話をしてみるように言ってくれた。

その行動で俺を落ち着かせられる

と思ったんだろう。

電話をしてみると平気そうに話すも、

声が震えている。

翔さんも気がついたのか、

苦しそうに顔をゆがめていた。

 

俺は茉奈の部屋に向かうことにした。

もう後悔はしたくなかった。

茉奈のそばにいたい。守りたいと思った。

 

部屋に行くと無理を言って部屋に入れてもらった。

やはり彼女から話してはくれなかった。

でも俺は気持ちを伝えた。でも夕茉奈はためらっていた。

俺は必死に気持ちを伝えた。

伝わるように・・・・俺がそばにいたいのは

茉奈だけだって・・・。そばにいてほしいって・・・。

 

少しずつ落ち着いたのかしつこさに呆れたのか

わからないが、きちんと話してくれた。

茉奈の気持ちも不安も・・・。

 

俺は茉奈にもう一度告白した。

彼女はそれを受け入れてくれた。

これから今日のことを思い出したりしたとしても、

二人で乗り越えていこうと約束した。

 

 

END