入社して2週間ほど経過した。
二宮君は同期ということもあって、
話をするようになったし
わからないことを教えあったり、
フォローしたりフランクな感じになったきた。
「五十嵐さんって呼びにくい・・・(笑)
もしよければ茉奈って呼んでもいいですか?」
二宮君が聞いてきたので
「私は別にいいですよ。
二宮君が呼びやすいように呼んで?
気にしないから(笑)」
と答えると、
「その二宮君と敬語も無しにしません?
歳は違うけど同期だし和でいいよ?」
「それはちょっと・・・呼び捨ては・・・
彼女とかいたらその子が
嫌な気持ちになりますし・・・」
「彼女なんていないから大丈夫、
そう呼んでほしいと言っても駄目なの?」
「・・・わかりました。
呼べるように努力します・・・二宮君」
「言ってる先から・・・」
「すみません、かず・・くん・・・」
二宮君が私をにらむ
「敬語だし・・・」
「わかった、和くん・・・?」
すると優しい笑顔で
「お願いしますね」
と言ったその笑顔に少しキュンとした。