学校出てしばらくして歩く・・・
潤と沙羅が楽しそうに話してる。
俺はさっきから視線を感じて
気が気じゃなかった。気のせい？
でもたまに感じるんだよな・・・
「翔やん、どうかしました？」
「いや、なんか・・・。」
「なんか・・視線感じません？
断続的ですけど・・私の気のせいかと・・」
「和も？俺もなんだよな・・。
気のせいかと思いつつ気になってさ」
「確信がないから、動けないんですよね。」
「少し様子見るか・・。」
沙羅の家に近づくにつれて、
その視線は気にならなくなったんだけど、
駅に降りるまでは確実に感じたんだよな・・・。
「沙羅？今日はゆっくり休んで。
明日また迎えに来るから。
あと一人で出ないこと。いいですね？」
「うん、みんなに心配かけてごめんなさい。
今日は家でゆっくりします。
たぶん・・・出ないと思うよ？」
「うん、もし出るときは
おばさんとかといっしょにな。
どうしても無理なら連絡して。」
「ふふ、ありがとうございます。
でも悪いから・・・、大丈夫。」
ほかのみんなにも諭されて、
誰かに連絡することを約束させられてた。
みんなで彼女が家に入るのを見届けてから、
翔やん家に行くことになった。