その日の夜俺は沙羅に電話した。
「沙羅？今大丈夫？」
「うん、大丈夫です。かず君は？」
「うん、大丈夫。今日はごめん。
一緒に帰れなくて・・。
潤君が少し疲れてそうだったって」
「うん？ん～、そうかもしれないけど、
大丈夫だよ？かず君も委員会お疲れ様。」
「ありがとう、明日も一緒に行こうな」
「うん・・・、ありがとう。
でも無理しないでね？
私も一人で大丈夫だから・・。」
「俺が一緒に行きたいだけど？」
「そんなことないよ。ありがとう。
でも今日はゆっくり休んでね。」
「わかった、沙羅もゆっくり休んで。」
そう言って電話を切った。
正直に疲れてると言ってくれるのは、
今迄からは成長したところ。
俺が彼女を守るために
できることはやらなきゃな・・・・。