俺もニノに目で合図をし会議室へ行く。

 

「ニノ、茉奈さん昨日何かあった?」

 

「いや、特には何もなかったとは思うだけど。

飯食って前の会社の話聞いて・・・。

元カレの話もしたか?振られたけど私が悪いって」

 

「だから少なくとも私と翔さんは

貴女の事が好きですよ?って励ましたくらいかな?

朝から少しおかしいとは思ってたけど、翔さんもでしょ?」

 

「あー確かに。何かから元気みたいな気はしてた。

珍しくミスしてたから、確定した感じだな。

今もから元気だよな?本人は通常運転のつもりだけど」

 

「そうですね。他の人は気が付いてないでしょうね。

ところで翔さん、聞いていい?」

 

「ん?どうした?仕事のことか?」

 

「いや、俺は茉奈が好きだけど、翔さんもだよね?」

 

「・・おっしゃるとおり。行為は抱いてるよ?

ただ、ニノとは違って上司としか見られてないだろう?」

 

「俺だって同僚で1番気が合うくらいにしか

思われてなさそうですけどね」

 

「今日はちょっと気を付けてあげてくれないか?

疲れなのか他に何かあるのか・・・。」

 

「わかりました。何もなければいいけど・・」

 

その後フロアに戻り、2人とも茉奈を気にしながら仕事した。

昼休憩になり彼女がフロアから出て行くのが見えたから

あとを追いかけてみると屋上に向かっていた。