屋上に着くと彼女はぼーっと空を見ていた。

 

「茉奈さん?大丈夫?」

 

「翔さん・・・お疲れ様です。先ほどはすみませんでした」

 

「お疲れ様。さっきの事は気にしなくていいよ。

少し違ってただけで、間に合ったんだから。

次から気を付けてくれれば最上部だよ。」

 

「・・ありがとうございます。気を使っていただいて・・」

 

「いや、気を使ってるわけではないから。

それより何かあった?体調悪かったりする?」

 

「いえ、少し眠れなかったので、ぼんやりしてただけです」

 

「そう?大丈夫ならいいんだけど、本当に何かあるなら

相談にも乗るし、話聞くだけでもできるから・・・」

 

「はい・・・ありがとうございます」

 

「とりあえず、お昼はちゃんと食べてね?

時間少し遅れてもいいから。業務命令ね(笑)」

 

そう言って俺は彼女のもとを離れる。

すると入り口ににの姿が・・・。

 

「ニノ、少し遅れてもいいから、彼女ご飯に連れ出して。

でないとたぶん食べずに戻ってきそうだし・・・」

 

「そうでしょうね。わかりました。

あと今夜時間ありますか?」

 

「ん?いいよ?予定空けておくよ」

 

「ありがとうございます。では失礼します。」