色んな方向(視点)から相手を見、他者理解を促す | Your Progress人材育成講師・嶋尾かの子の「勇気のつけ方」レシピ集

Your Progress人材育成講師・嶋尾かの子の「勇気のつけ方」レシピ集

勇気づけの対人コミュニケーション研修・講座の講師、嶋尾かの子による勇気づけのレシピ♪





相手を「一方向から見た役割」で見ていませんか?



私たちは
お互いの背景を知らない時、
相手を見たまま、
相手のあるがままを信じます。
 
 

だけど、相手に何かの役割があることを知ると、
途端にその「役割」に対する自分の判断が入る。
 


特に社会での役割は、
見る者に大きなインパクトを与えるように思うのです。
 

 
この仕事を初めてすぐの頃、
ある経営者勉強会様にお声がけいただき
講師としてアドラー心理学のお話をしました。



「経営者勉強会」という名前からして
集まる方々はすべて「経営者」さんであるわけですね。
 
 

会社経営をしている私の父がそうであったように、
(既にこれが私の経営者に対する価値観)
経営者様というのは厳格である
と思っているので、
知らず知らずのうちにご参加の皆さまを前に構えてしまうことがありました。
 


そこには、既に私が考える「経営者とは」という価値観が存在し、
それに沿った見方をしてしまう。
 


けれど、
さまざまなお話をしていく中で
会社の中の話ではなく、
ご家族や大切な方々との関係をさらに良くしたいと
(心理学のお話なので、自然と開かれた深いお話になります)
そしてそれを会社やそれを超えて地域社会の中でも拡げていきたい
とお話をされていく方がとても多かったのです。



父親としてのご自分、
地域社会の中のご自分、
そして経営者としてのご自分、
ご自身を表現するツールは数たくさん。



そんなみなさんのお話を聴くにつれ、
何て優しい表情をお持ちなんだ、と
わたしが持っていた「経営者=厳格」というイメージとは遠く離れたものを感じました。



こういった「役割」というものに
わたしたちの見方が左右されることは
多いのかもしれません。



その人のどこをみるのか
というのは、とても大切。



「お母さん」とか「先生」とか「部長」など、
一つの役割でその人を見てしまうのは
相手を理解しようとする姿勢としては
もう一つ踏み込みたいところ。



相手を見る私たちが、
「一方向から見た役割」から脱却して、
相手を「お母さん」であり、「妻」であり、
「娘」であり、「ご近所さん」であると見たら
その人の本質に、一歩近づくことができますね😊