靴の会社が運営する直営店「レシピエ」福岡店が7/20で閉店しました。

まだ役員就任前にコンサルタントの立場でこの会社を支援していた時に撤退を進言しました。

売場の最前線でお客様に応対してくれていた販売スタッフには、ただただ申し訳ないという気持ちですが、慢性的な赤字を垂れ流しているお店を放置しておくことは出来ません。

実はさらにあと3店舗の撤退を考えています。
ただ、一連の撤退は予定通りですし、閉じるのはこれでいったん終わり。
今後は逆に出店をしていきます。

既に2店舗、この秋に1店舗と来春に1店舗。好立地に出店します。

「え~、撤退して間もなくで出店しちゃって大丈夫なの?」
と思うかも知れませんが、撤退を決めた所は過去にのべつまくなしに出店を決めてしまったところ。
今回の意思決定はそのツケを払っているだけなのです。(むしろ撤退する時は速ければ速いほど良いです。ソフトバンクの孫さんが言っているように、撤退は、ギリギリになってからではなく、7割の戦力を残した状態でこそすべきなのです)

そもそも出店は周到な調査と緻密な計画、そして会社としての厳格な規律(ものさし)を適用して意思決定するもの。

靴の会社の直営店はストアとしての収益モデル(稼げるかどうか)が壊れているわけではありません。
事実、残すと決めているお店はキチンと利益が出せていますし、むしろ前年よりも伸びているほど。

ですので、(もちろん商品構成やプライシングの修正は必要ですが)出すべき場所に出せばキチンと利益を出すことが出来るのです。

翻って、撤退は人の面、お金の面など色々な痛みを伴うものであり、迅速な決定はしつつも、その痛みを軽んじてはいけません。

今回の撤退に伴う痛みを胸に刻んで、必ず直営店を、そして会社を浮上させてみせます!