一昨日は私の前職の会社で経営コンサルティング会社のジェネックスパートナーズにて再生コンサルティング部門トップの役員(コンサルティング会社ではパートナーという役職)Kさんと食事でした。

■日本橋の「玉ゐ」
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■穴子、絶品!
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やめた後もこうしてやりとりさせていただき、本当に有難いです。

これまで本当に多くの方々に支えられ、助けられて何とか前に進むことの出来ている私ですが、Kさんには特に私の転機ともなる機会を何度もつくっていただき、今私がこうして企業再生の最前線にいられるのもKさんのお陰と言っても過言ではありません。

Kさんに助けていただいたことで特に記憶に残っているのは、ジェネックスに入社して2年目が終わろうとしていた時の出来事。

コンサルティング会社にはUp or Outという文化があり、「昇進して更なる大きな貢献を会社にもたらす役割を担うか、それが出来なければ会社から去るか」という二者択一を常に迫られます。

もちろん、強制的に辞めさせられることはありませんし、「絶対会社にしがみついてやる!(笑)」と思えば残ることは出来ますが、一生昇進出来ずにしかも後から入社してきた年下(20代)にドンドンと抜かれていくので、腕を磨いて独り立ちしてやろう、という独立心と向上心旺盛な人が多いコンサルティング会社の中では必然的に居づらくなって辞めて(次の機会を探しにいく)いきます。

私はアソシエイト(全部で5階層の内、
下から2番目)として入社していましたが、給与的にはそのクラスの中では一番上にいたため、そろそろマネージャー職に上がれなければ、「この人は次の役割をこなせない」と見なされ、会社を去る決意をしなければならない、という状態でした。

しかもそのギリギリの状態にあって、納得のいかない=論理的に考えておかしいと思う 仕事を投げてくる上司が仕切るプロジェクトに配属されてしまいました。

それまでであれば、私も結構八方美人なので(笑)、納得のいかない指示でも「自分には見えていないことがあるかも知れない」と思い、まずは実行してみる、というスタンスで仕事をしていました。

ところが、いよいよ後がない=ここで失敗したら辞めざるを得ない、と思った瞬間に「中途半端なことをして悔いを残したくない」という思いに強烈に駆られたのです。

そこで私は、キャリア上初めて、上司に完全に逆らう決断をすることを決意しました。
厳密には逆らうどころか、上司が受注したプロジェクトを
「クライアント(お客様企業)にとってこのプロジェクトは意味がない。今のうちに即刻プロジェクトを中止するべきだ」
と進言し、一度は会社間で合意したプロジェクトをチャラにする様に主張したのです。

この時、このクライアントを担当していたパートナーの反応は今でも脳裏に焼き付いています。

この時は本当に会社を辞めることを覚悟しました。

続く...