昨日は一日朝6時からから晩(0時過ぎ)まで関西出張でした。

しかも神戸、大阪、京都、と三都を渡り歩き。

さすがに疲れましたが、非常に実りの多い出張でした。

某アパレルとの商談、某百貨店への新規ブランドの提案、そして最後は某大学との採用に関する提携提案、とそれぞれ全く異なる予定を無理やり(笑)詰め込んだのですが、それぞれ具体的に次のステップに進むことになったので、靴のサンプル片手に歩き回った甲斐がありました。

中でも最後に尋ねた大学では昨今の学生の特徴や性質について色々とキャッチアップさせていただき、人材採用、及び教育方針についての方向性がある程度見えてきました。

ただ、話しを聞いている中で思ったことは、

「大丈夫か!?日本!」

ということ。

とにかく、リーマンショック前後からますます安定志向を求める傾向が強くなってきた、ということは聞いていましたが、一番ショックだったのは「海外に行きたがらない」ということ。

しかもこれ、海外赴任のことじゃなくて、海外旅行だというから更にビックリ!!!

イヤ、新卒の多くが海外赴任に行きたがらない、という理由はある程度理解出来ます。

15~20年前であれば、海外赴任と言えば、欧州、米国だったのが、今や様々な産業で世界の工場と化しているアジア諸国や社会的インフラの整っていない国に放り込まれるのが主流。

これでは、右も左も分からない学生や新入社員が抵抗感を示すのも百歩譲って仕方ないと思います。

しかし、海外旅行に行きたがらない、となると...
ただ、事実大学内の生協経由での短期留学や海外旅行の件数は年々下がり、特にこの1年間だけでも3割減で過去に類を見ない落ち込み幅だとか。。

その打合わせの場に同席していた教授(観光マーケティング)のゼミ旅行も20年位の歴史の中で史上初めて国内旅行になったそうです。

経済的理由とか、ウイルスが蔓延しているとか、そういった理由であれば分かりますが、その教授曰く「興味がない」んだとか。。

だとしたら一大事なんてもんじゃありません。

草食化が叫ばれて久しいですが、意欲と共に外への関心すら失いつつあるのだとしたら、絶対的な人数の減少と負の相乗効果でこの国は間違いなく衰退の一途を辿っていきます。

「仕方ない」で済ますのは誰にでも出来ますが、一人一人自分の立場で何ができるか、が大事。

私自身もこれから会社でこうした若手人材を採用、育てていく過程でより深く彼ら、彼女らの世代への理解を深め、この世代の性質に適合したやり方で少しでも多くの人材を底上げ出来るように頑張りたいと思います。

事業の成長も、国の成長もどちらも人材なしには実現出来ないですから。。

■ブログの内容と全く関係ありません(笑)が写真は出張のお昼に食べた梅田駅地下街にある「インディアンカレー」辛いけど美味いスパイスは、中に絶対何か入ってます。笑 それほど美味いし中毒性があり、オススメです!
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