数多くの大手ECサイトの検索エンジンとして採用されているビジネスサーチテクノロジ社との共催で実施したセミナーで、講演を行ってきました。


セミナー全体のテーマは、「マルチデバイスで変わるEC運営の最新動向」という切り口だったのですが、私の方では、大手企業から中継企業まで、実際に数多くの企業で売上、利益を向上させた実績、経験をもとに、


「顧客・売上を創造するインターネットマーケティングの最前線」 ~全ては顧客から始まる~


(当日配布した資料をご覧になりたい方はこちら まで。)


というテーマで約40分間話してきました。

会場には企業のEC責任者、担当者からパートナー企業(ECサイト構築を支援する側)の方まで、幅広い参加者の方がいらっしゃっていましたが、皆さんから寄せられたアンケート結果を見る限り、概ね好評価をいただけたようです。


早速複数の企業から「提案して欲しい」という要望をいただいたので、これから伺ってお話してきたいと思います。

会場に来ていた皆さんからは、ECに対する(成長への)期待と共に、自社のECサイトが曲がり角を迎え、売上が伸び悩んでいる状況に面して、どのような対策を打ったらよいのか、と悩んでいる様子を感じました。


実際、この不安は正しいと言えます。

コンサルティングの相談をいただく多くの経営者の方とお話ししていると、皆さん一様に「今うちは岐路に立っている」と言われます。

彼らが経営する企業では、ECサイトをつくれば売れた時代が過ぎ、これまで売上を牽引してきた主力ブランド、主力商品の売上も徐々に伸び悩みが見えてきているようです。


そんな状況下で、弊社にお声がけをいただき、ご相談をいただくケースが非常に多いのですが、いくつもの企業が直面している状況を見ていると、どの企業においても、今まさに企業としての商品企画力、マーケティング力の真価が問われていると感じます。


顧客の声をクイックに反映する商品企画を実現する仕組み、そしてその商品の良さを適切な人に的確に伝えるマーケティング、プロモーション…

付け焼刃では実現できない、“ヒット商品を狙って創出する力”を着実に積み上げてきたかどうか、多くの企業が試されていると言えるでしょう。


1990年代後半から生産年齢人口減少時代に突入し、需要が年々減っていく中で、多くの業界がその影響を受けて縮小の一途をたどってきました。


需要が縮小する中で、成熟化、多様化した消費者のニーズをいかに捉え、「欲しい!」と思える商品を創り出すことができるか。

消費者に愚直に向き合ってきたかどうか、企業としての姿勢と足腰が問われているのが今の状況です。


ECにおいても考え方は同じです。

「お店はダメだけど、ECが伸びているからいいや」では、早晩壁にぶち当たります。

EC市場は店舗(リアル店舗)の代替チャネルであり、EC市場の成長をもってしても、リアル店舗の減少を補うほどには至っていないのです。

(つまり、引き続き総需要は減少している、ということです。詳しくは上記セミナー資料でも触れていますので、見てみてください)


この本質的な構造=日本は引き続き小売商費が減り続ける をとらえないと、5年、10年生き残ることは出来ません。

セミナー資料でも触れましたが、「はやっているからとりあえずFACEBOOKとtwitter…」では、成功はままなりません。

企画から、生産、販売まで一貫して消費者の方を向き、消費者の声を聞き、自社の商品、販売、サービスに即座に反映していく…

その姿勢と仕組みが実現できれば、リアル店舗であろうが、ECであろうが必ずや成長を実現することが出来ると思いますし、実際に弊社が支援した企業では、これらを実現できたからこそ、利益を創出してきました。


最先端を走る某アパレル企業やグローバルブランドのコスメ企業、同じくグローバル展開をしている食品企業、日本No.1の会員数を誇るサービス企業のEC事業やWebマーケティングを、戦略面、実務面で支援し、確実に大きな成果(=利益)を出し続けている弊社だからこそ、このような厳しい状況下でも多くの優良企業の経営者から信頼をいただき、コンサルティングの依頼が絶えないのだと思います。


この3連休も多くの経営者の方とお会いして、色々なご相談をいただいていますが、常に結果を出し続けて、多くの企業がこの構造不況を突破できるよう、支援していきたいと思います。