絶対設定5!~GWゴミじゃない稼働~
5/6(土) 後篇
なんてことを
わかってた、この内部モードの移行は見えていた
なんてミスを・・・
してしまったのか
神曲ラッシュにさえ入れていれば
赤七、ビックボーナス
折れたって仕方ない、行くしか道がない
頑張れぇ!俺!頑張れ!
突入率は抜群
最奥のモード解除から移行した最短ゲーム数解除
天国モードさえ継続ループで参照してくれれば
ぶっ飛ばせる!
+100G継続条件クリア!
ぶっ飛ばす!
32Gモード解除
たどり着いた!
本日、二回目!
やっと二回目の神曲ラッシュ中のボーナス!
赤七!
赤七!
赤七!
レギュラーボーナス!
・・・・・・
むりむりむりむりむり
無理!
折れるって!
三回も1000枚出しちゃ飲み込まれて、決死の覚悟でぶち込んだ天井からやっとつないだのに!
折れるだろ!
レギュラーって!
サプライズコンボぶっ込めなきゃ飛ばねーよ!
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
入るんかい
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
メンタル修復班!
急げ!これは訓練ではない!
繰り返す!これは訓練ではない!
立て直せ!
打ち抜け!
1/8を打ち抜け!
12.5%を打ち抜け!
ぶっ飛べ!
この
瞬間を
どれだけ
左!
+40
貧乏で冬がそこまで来ていても半袖を来ている子どもだった
小学校3年生の時の2月14日
バレンタインデー
俺は生まれて初めて女子からチョコレートをもらった
どんな日なのかは知っていた
クラスの人気者は女子にキャーキャー騒がれながら個数を競い合っていた
別に貧乏だからとか、不細工だからとか理由を考えたこともなかったが縁がない日
いつものように過ぎ行く普通の一日と変わりはないと思っていた
午後の授業が終わり、帰ろうとドアをスライドさせた時に女子が走り寄り肩を叩かれた
ピンク色の包装紙に包まれた手の平ほどの箱
「はい」
残っていたクラスメートからどよめきが起きた
「あ、ありがと」
別にブスでもなく、クラスではどちらかというと人気があるほうの女子だった
俺は舞いあがった
今では様々な呼び名、義理チョコだ、友チョコだとあるが当時はそんなものはまだなく、ほぼほぼチョコレート=本命であった
「お母さん!ちょ、チョコもらったよ!」
帰るなり、寝ている母に報告をすると母は我が事のように喜び、3月14日の存在を教えてくれた
3月13日
母が綺麗な青色の包でプレゼント用のクッキーを用意してくれた
貧しかったがプライドの高い母親で、徹底的に学んだことは恩は恩、義理は義理、人情は人情
殺すと決めたら殺せ、中途半端はするなとひたすら言われ続けた
殺したなら死ねとも教わった
3月14日
「あの・・・、これ、お返しです」
「ありがとう!」
喜んでくれた
「おい!それすげー高いお菓子じゃねーか!」
普段から苦労を知らないお金持ちの家のクラスメートが叫んだ
包を見てメーカーがわかったらしい
俺はそんなことは知らないし、いくらするのかも知らない
「おまえ貧乏なのによく買えたな!」
「やめなよ!」
クラス中を巻き込んだ騒動になり、放課後に先生を交えてクラス会議になる事件にまで発展した
最終的には事の発端を言い始めた金持ちのクラスメートの男子を、先生がビンタして泣かすところで決着した、今なら問題だろうがビンタくらいの体罰など当たり前の時代だった
家に帰ると母は満面の笑みで俺の対面に座り聞いてきた
「喜んでくれた?」
「うん、ありがとうってすごい喜んでたよ」
「良かったね」
母は笑った、件のことは話さなかった
そこから一週間ほど
俺のあだ名は『万引き君』になった
していない
万引きなんてしていないんだ
数少ない友達が家に俺を呼びにきた時に、冗談なのだが
「まんびきくーん!あーそーぼー!」
「跳梁!あんた!万引きなんかしたのか!」
「し、してないよ」
訳を母に話せるはずもなく、なんでそんな呼び方をされるか問い詰められたが知らないと答えた
してねーって言ってんだろ!
母は出ていき、友人を木の棒でメッタメタに殴り飛ばした
駆け付けた警察に母は連れて行かれ、そこから三日間も母は帰ってこなかった
俺は食べるものがなくて死ぬかと思った、一日一回の学校給食だけで三日間を過ごした
あの時、母は逮捕されて留置されていたんだと思う
その時、クラスメートの中に、後の地元を震撼させるほどの大物の不良のリーダーとなる人物がいた
彼も貧乏だった、家も近いこともあり俺は仲良く遊んでいた
6年生になった時、金持ちクラスメートだった彼は不良のチームに”たかられる”ようになった
俺は不良仲間に入っていたわけでもなく、ただリーダーと仲がいいってことでいじめられることもなく、穏便に学校生活を過ごした
そんな時、金持ちの彼が
「な、仲いいだろ、彼と、助けてくれよ跳梁」
「何を」
「俺をいじめるのを止めて欲しいんだ、お前から頼んでくれないかな?」
「三年生の時さ、覚えてる?」
「ぇ?」
「万引き君とか俺のことを呼んだの」
「・・・・・・」
「いじめられたくなきゃ自分でいじめられない方法を考えれば」
死ねと思った
こいつが翌日に交通事故で死んでもなんとも思わない
へぇー
っと思うだけだ
「なんであいつから金とるの?」
「金持ちだからいんじゃん?弱いし、蹴れば金もってくるし楽じゃん」
毎日のようにいじめられる彼が可哀想だと思わなかったかといえば、そんな事はない
理由を聞くだけ聞いてみたがそう言われると返しようがない
”止めてあげて”と言えば、彼は止めただろう
お互いの家庭を知り尽くしている仲だ
「そうだね」
金持ちの彼はその後、中学校生活3年間も同様の地獄を見ることになる
今でも思う
あの時の判断は間違っていなかった
別に俺が苦しめているわけじゃないし、助けてやる義理もない
良かったことは忘れ、嫌なことはいつまでも覚えているもんだ
過去に戻ることが出来て
何かが変わるのであれば、あの日の俺は不良のリーダーに言っただろう
「やめてあげて」
と
一日中もがき苦しみ飛ばすことが出来ず
勝ち
鉄板の設定56と踏んでも絶対に大勝が出来るわけじゃない
うまく行かなかった今日の原因を神様が教えてくれて、過去のここの部分だよと言われたとする
そこで選択を間違わなければ万枚が本日の結果だったとしよう
戻ってやり直すか?と問われても俺は戻らない
低設定を経験しているからこそ、高設定の楽しさを知っている
高設定ばかり打てたならパチスロを打つのをやめるだろう
掴む楽しみ、出す楽しみ、負ける勉強、繰り返す苦悩
天から迎えが来た時に笑って死ねればそれでいいじゃん
と、思った勝ち
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