7月と8月のテーマは前後編の2回に分けて深く掘り下げた内容で講義を進めます。

 

 

 日本は戦後急激な発展とともに経済大国として世界の中でも大きな力を持つようになってきました。現代の日本において、衣食住に困り生活にあえぐ人が一定数おられることも事実ですが、大半の人々は豊かで平和な時代を享受していると考えられます。

しかし、こうした豊かな経済、社会と感じられる裏側には、様々なからくりが隠されていることに気づく眼を持たなければなりません。

今回はそうしたからくりを知るために歴史を振り返るところから勉強会がスタートしました。

 

 

 1600年ごろ、日本では関ヶ原の戦いの時代です。まだまだ海外に目が向いていない日本でしたが、世界の様子はどうだったのでしょう。

世界は何と戦っていたのでしょうか。様々な革命や戦争は、実に巧妙に仕組まれた「閻魔大王(先生は分かりやすい言葉でこう表現してくださいました)」の策略であったと考えられます。

 

閻魔大王は世界(王国)を潰していきました。その手法は、①王を処刑すること。②銀行を作ることです。

そのターゲットの最初がイギリス。アジア侵略の拠点となる「東インド会社」を結成し、少しずつ触手を伸ばしていくのです。そして王の暗殺、処刑、戦争などによって国の政策や経済を支配できる地位に就いていきました。

 

閻魔大王は銀行を作る。

銀行は国にお金を貸し、お金を使わせる(国に国債を発行させ、それを銀行が引き受ける)。

お金を使わせるために戦争を行わせ、武器を調達させる。

この武器は閻魔大王達が製造する・・・

 

 

 非常に狡猾で策士である彼らの罠に知らないうちに呑み込まれていく私たちです。

そして彼らのやり方は古代からいつも同じです。 ヨーロッパだけではなく、アメリカにおいてもそして当然日本にもその流れは押し寄せてきます。

アメリカの独立戦争、独立宣言、フランス革命、2度の世界大戦など枚挙にいとまがありません。

 

 閻魔大王と呼ばれる彼らは何百年もの永い時間をかけて私たちの生活に入り込み、知らぬ間に私たちを洗脳し、脅かしているのかもしれません。彼らの力は強大であり、戦争も彼らの手によって開戦・終戦を決められるとも言われています。

 

 

 日本では、彼らの触手がうごめき日本が危機的な時代になるとき、必ず何か大きな事変が起こります。

例えば、関東大震災、阪神淡路大震災、東日本大震災など、天変地異の起こる前後の経済や社会の様子をよく見つめると閻魔大王が日本を乗っ取りに来ているような気配が漂います。

 この気配を私たちは歴史から学び、五感を研ぎ澄まし、自分たちの国を守る気概を持たなければなりません。

 

 神国とも呼ばれ、世界に類を見ない長い歴史を持つ天皇制の意義や在り方を考えながら、閻魔大王に立ち向かわなければ今の日本はどうなっていくのでしょうか。

世界の金融史、近現代の歴史の情報を多角的に見る目の重要性を感じた勉強会でした。

 

文責 村上

 

これまでの活動

 

1.奪われた日本の歴史を取り戻すことの意義 神谷 宗幣

2.近世からの500年の歴史を振り返ると見えてくるもの  神谷 宗幣

3.日韓の歴史問題についてのワークショップ 神谷 宗幣

4.大東亜戦争は本当に終わったのか? 吉重 丈夫氏

5.人種差別から読み解く大東亜戦争 岩田 温氏

6.日本国憲法の制定過程を学ぶ 岩田 温氏

7.日本人はどのように学んできたか~学問と国史~ 久野 潤氏

8.大東亜戦争とインドネシアの独立 長谷川司氏

9.グローバル化の歴史と失われる日本の強み 施 光恒氏

10.歴史に学ぶ日本人の気概 久野 潤氏

 

11.情報戦の歴史  北野 尚人氏

12.日本の国体論と戦後教育 吉重 丈夫氏

13.阿波古事記と日本人の幸福感 、失われた倭国  三村 隆範氏

14.神話から学ぶ、日本の歴史 中東弘氏

15.GHQの検閲政策 岩田温氏

16.薩摩の原動力となった郷中教育と西郷隆盛 西郷隆夫氏

17.「歴史戦」はオンナの闘い 杉田 水脈氏

18.日本はなぜ大東亜戦争に敗れたのか〜経緯と原因〜 久野  潤氏

19.台湾と日本の交流の歴史と今後の展望 李久惟(ジョー・リー)氏 

20.「金融支配体制の歴史とマインドコントロール」 池田 整治氏

 

21.沖縄問題の起源:講和条約と沖縄の処理 ロバート・D・エルドリッヂ氏

22.沖縄返還と日米関係 ロバート・D・エルドリッヂ氏

23.尖閣問題と日米関係 ロバート・D・エルドリッヂ氏

24.日米同盟の形成と展開 ロバート・D・エルドリッヂ氏

25.日本人が知っておくべき「戦争」の話 京本 和也(KAZUYA)氏

26.自由民権運動の真実   黒田 裕樹氏

27.世界を動かす共産主義とグローバリズムの歴史 吉重 丈夫氏

28.近現代史を学べば日本人の意識は変わる 神谷 宗幣

29.「国難を救った明治の大政治家」小村寿太郎の情勢判断能力と  胆力  林 英臣氏

30.大日本帝国憲法の真実 黒田 裕樹氏

 

31.「明治維新の世界的意義」~西郷兄弟物語~ 中島 剛氏

32.「大河ドラマを横目に改めて学ぶ西郷隆盛」  久野 潤氏

33.「日本の歴史のターニングポイントを確認する」 神谷 宗幣

34.「日本の歴史と日本の精神」   神谷 宗幣

36.「十七条憲法と創生の神々」   小名木 善行氏

37.「イザナギ・イザナミと古代の朝鮮半島情勢」   小名木 善行氏

38.「大航海時代と大国主」   小名木 善行氏

39.「唐の皇帝と日本の天皇」   小名木 善行氏

40.「稲作の歴史と古墳のお話」   小名木 善行氏

 

41.「武士道の日本史」   倉山 満氏

42. 「家族の日本史」   倉山 満氏

43. 「お金の日本史」   倉山 満氏

44.「たまには真面目な憲政史 ~日本における近代政党の実験と挫折~」  倉山 満氏

45.「戦争のしくみと歴史を学ぼう!」   茂木 誠氏

46.「日本人が知っておくべき韓国・朝鮮史」   宇山 卓栄氏