■米国で無宗教者が急増
ちょっと古い情報で恐縮ですが、米国の世論調査機関ピュー・リサーチセンターが2012年10月9日に発表したところによると、米国で若い世代を中心に非宗教者が急増しているとのこと。
レポートによると、米国の無宗教者は19.6%。
5年前が15.3%でしたから、20%の急激な伸びを示しています。
しかも、1990年以降生まれの若い世代だけで見ると、無宗教者が34%にも達するとのこと。
ちなみにキリスト教徒は5%下げて、73%。無宗教者はそれに次ぐ第2勢力となっています。
うん、なかなか良い傾向だ・・・
無宗教者19.6%の内訳は、無神論者が2.4%、不可知論者が3.3%、特定の信仰なしが13.9%。
ここで「不可知論者」とは「神が存在するかしないかは知る由もないとする者」のことですね。
「特定の信仰なし」の13.9%の中には、神の存在は信じるが「宗教的」存在ではないという人たちが含まれています。
実際、無宗教者へのアンケートの結果、以下のような結果となっています。
※以下、無宗教者の中での割合になります(重複あり)
68% 神の存在を信じる
58% 地球や自然との何らかの繋がりを感じる
37% 神は「スピリチュアル」な存在だが「宗教的」存在ではない
21% 毎日祈りをささげる
う~ん、無宗教者でも、68%は神の存在を信じているのか・・・
まだまだだね。
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■無宗教が世界の第3勢力に
同じピュー・リサーチセンターが2012年12月18日に発表したところによると、無宗教者が、キリスト教徒、イスラム教徒に次ぐ第3勢力になっているとのこと。
ただし、無宗教者の6割以上(7億人)は中国が占めています。
また、数字を見る限り、おそらく、たとえば家系が仏教系だとしても、本人が積極的に自分を信者と考えていなければ「無宗教者」の範疇に入っているものと思われます。
キリスト教徒 31.5% 22億人
イスラム教徒 23.2% 16億人
無宗教者 16.3% 11億人
ヒンズー教徒 15.0% 10億人
仏教徒 7.1% 5億人
民族宗教 5.9% 4億人
ユダヤ教徒 0.2% 1400万人
その他の宗教 0.8%
国別に見ていくと、以下のようになります。
◆国別 無宗教者数ランキング
1位 中国 7億0068万人
2位 日本 7212万人
3位 米国 5098万人
4位 ベトナム 2604万人
5位 ロシア 2318万人
6位 韓国 2235万人
◆国別 無宗教者割合ランキング
1位 チェコ 76%
2位 北朝鮮 71%
3位 エストニア 60%
4位 日本 57%
5位 香港 56%
6位 中国 52%
日本と米国について、信教の内訳をグラフ化すると、以下のようになります。
ただし、米国の数字は上で先に挙げた10月8日発表の数字とは若干異なります。なぜ異なるかは不明です。
また、日本の神道はおそらく「民族宗教」に入るのだと思われます。
◆日本の信者数構成
◆米国の信者数構成
以上です。