ハロウィンとは、言わずと知れたドイツのヘビィメタル・バンドである。

I Want Outのハモリのリードギターが好きで練習していた時期が私にもありました。

 

 

 

PVの絶妙なダサさがたまりませんね。

 

が、世間でハロウィンと言えばどうやらコスプレしたリア充が繁華街で狂喜乱舞するというなんとも物騒なイベントを指すらしい。

まぁ陰キャ筆頭の俺氏にはまるで無縁なイベント…と思っていたのですが、お馴染みのメイドリフレでもハロウィンイベントを開催するという事で、丁度秋葉原で研究室同期の定期ディナーも催される事もあり、前回のリフレから1週間という短いスパンではありますが再びリフレソォンと化してきた訳です。

 

ハロウィンイベントといえば、きっとメイドさんが「トリック・オア・トリート!」と言ってくるに違いない。

事前に地元の洋菓子屋でハロウィン限定感のあるお菓子を購入していざ秋葉原へ。

 

会議の1時間前に客先のビルに到着する社会人の鑑なので予約の2時間前に秋葉原に到着する。

休日は相変わらず人が多い。

 

ディナーの面子が何人か先走って秋葉原に到着していたので連絡して合流することに。

PCやら紳士靴やらを眺めて暇つぶししているとスマートソォンに通知が届いていることに気付く。

 

メイドさんから、お店が混み合っていて予約の時間より遅れてご案内になるという旨のDMが届いていた。

そう、相互フォローなのでDMでやり取りが出来るのである!

記念すべき初DMに感涙しながら「大丈夫です!」と返信する。

実際友人と結構話し込んでいたので丁度良い。

問題はこの後のディナーに十中八九遅刻するとこいうことだが、当然リフレが優先である。

 

予約時間から15分程過ぎ、友人に見送られながら勇ましくリフレへと向かう。

 

入店するとハロウィンのコスプレ衣装に身を包んだメイドさんにお出迎えされる。

いつものメイドさんはまだ施術中のようだ。

 

ゴールド(ry

 

今日はハロウィンインベントの特典として、3000円でクジが引けるらしい。

てっきり3000円払ってクジを引くのかと思ったらリフレ代3000円毎にクジ1回ということでガチャ脳に蝕まれた私は困惑しながら3回クジを引く。

 

結果

・お菓子

・5分延長券

・お菓子

 

デレステのガチャでは単発優勝に定評がある他、無料10連SSR4枚引き等を成し遂げている私だがこんな時に限って凡人引きをしてしまった。

 

中には『愛のビンタ』なるものもあったらしい。

なんてこった…

今後すべてのガチャでSSRを引けなくなる呪いと引き換えにでも引きたかった…(私はMではありません)

 

チョコ2つを頂いてお部屋へ移動し暫し待機。

 

「こんっこんっ♪失礼しまーす≧(´▽`)≦」

 

いつものメイドさんがやって来る。

予告通りの魔女コスでおそろしく可愛い。

 

「ハロウィンの合言葉と言えば??ヾ(@°▽°@)ノ」

 

『(あっ…俺が言うのか)トリック・オア・トリート…』

 

「正解o(^▽^)o」

 

メイドさんにお菓子を頂く。また家宝が(ry

しかし俺も渡さねばならない。

 

『あの…実は僕も…』

 

「あ!じゃあ…トリック・オア・トリート!お菓子くれなきゃ悪戯しちゃうぞーΨ(`∀´)Ψ」

 

ノリの良いメイドさん、可愛い。

いや待てよ…?お菓子はあげたいけど悪戯もして欲しいな…せや!

 

『お菓子あげるので悪戯して下さい!(迫真)』

 

「そうきたかー(´∀`)」

 

こうしてメイドさんから悪戯を受ける権利を獲得したのであった。

 

そして今日は施術に入る前にもう1つやりたいことがあった。

 

『チェキ…というものをやってみたいのですが』

 

チェキとは、富士フィルムが開発したインスタントカメラである。

撮ったその場で写真が現像される画期的なアイテムだ。

デジタルの時代に写真を現像することなどなかなか無いけれど、やっぱりアナログの良さってあるよね。

 

このリフレではオプション料を払えば無料でメイドさんとツーショットチェキが撮れる他、ポイントカードの特典でも無料で撮ることが出来る。

実はポイントが溜まりに溜まっているのでそろそろ消化したいのと、せっかくのハロウィンイベントなので思い出を残したいという算段だ。

この為に魔女衣装のメイドさんに合わせて真っ黒なジャケットを着てくる用意の周到さである(なおオタクの服は基本的に黒い)。

 

そんな訳でチェキの準備に。

先ほど会計をしてくれたメイドさんが撮ってくれることに。なんと贅沢な。

 

「ポーズはどうする?o(^▽^)o」

 

『ポーズ…?』

 

チェキが初めてなのは勿論そもそも写真を撮る機会など皆無なので何も分からない。

 

「2人でハート作るやつか、ハロウィンだからガオーッΨ(`∀´)Ψってやるとか」

 

『なるほど』

 

俺がガオーッってやるのは気持ち悪いので無しとして。

2人でハート作るやつはアイドルのイベントとかで見たことあるな…

まさかアレをやる日が来るとは。

 

という訳で2人で手を合わせてハートを作る。

想像以上に恥ずかしい。

 

ハロウィンなので「トリック・オア・トリート!」の掛け声でシャッターが切られる。

こうして記念すべき初ツーショットチェキが誕生した。

 

プリントされたチェキにメイドさんがデコレートして下さるそうで、写真が浮かび上がるまで暫し待機。

メイドさんの愛らしい姿が徐々に浮かび上がる高揚のひと時…だが、天使のようなメイドさんの横にじわじわと謎のオタクが現れる。

 

なんやこいつ。

 

 

 

俺か。

 

メイドさんの横に彼氏面で映り込む俺氏の姿はただのキモオタだった。

イケメンに生まれなかった人生を呪いながらメイドさんのデコレート作業を見守る。

 

写真をデコりながら「イケメンやー(≧▽≦)」と言ってくれるメイドさんの優しさが胸に染みる。

こうして可愛くデコレーションされた世界で1枚のチェキが完成した。

また家ほ(ry

 

色々あったが満を持してマッサージが始まる。

 

いつものようにハンドマッサージ、うつ伏せマッサージと堪能する。

 

「そうだ!悪戯思いついたΨ(`∀´)Ψ」

 

そういえばすっかり忘れていた。

というか本当にやってくれるのか。

 

「腋とお腹どっちが弱い?」

 

嫌な予感がする(どっちも弱い顔)。

 

「こしょこしょ~Ψ(`∀´)Ψ」

 

うつ伏せで無防備となっている俺氏の脇腹をくすぐり出すメイドさん。

 

『ソォン‼』

 

思わず跳ね上がる…が、くすぐり方が優しい為そこまでダメージは無い。

実はこしょこしょ触られるよりこないだのヘルス嬢みたいにモミモミしてくる方がヤバイ。

 

「楽しい!Ψ(`∀´)Ψ」

 

その後もメイドさんに隙を見ては脇腹を狙われた。

楽しそうでなにより。

 

続いて仰向けマッサージへ。

 

「そういえばメイドヘルスはまた行くの?」

 

 

…まぁ正直ヘルス行った翌々日くらいまではずっとヘルスのことを考えていたりもしましたが、時が経つにつれ段々と記憶も薄れていき、今はもうヘルス欲も無いので計画的に行くことは無いでしょうな。

 

『当分は行かないかなぁ』

 

「良かったー(*^▽^*)」

 

なんでも過去にメイドヘルスに堕ちて滅多にリフレに来なくなったお客さんがいるらしい。

信じられん。

 

『あんまメイド感も無かったですしね』

 

「そっかぁ、うちもご主人様とか呼ばないからあんまりメイド感ないけどね(´∀`)」

 

たしかに。

なんなら今は魔女コスだし、冷静に考えるとメイド要素Zeroである。

 

しかしこの発言が後の事件の布石になるとは、この時俺氏は知る由も無かったのである…

 

そしてヘルス嬢がまな板だったという話から暫くおっぱいの話になった。

 

『ところで男性の体形は細いのとがっしりしてるのどっちが好きとかあります?』

 

体形の話になったので興味本位でこんなことを訊いてみた。

因みに私はヒョロガリタイプのオタクです。

 

「よほどお相撲さんみたいな体形じゃなければ気にしないかなーo(^▽^)o」

 

うーん、やはり天使。

 

「でもホストみたいなのは苦手ー((>д<))」

 

僕もああいう類は苦手なので安心した。

 

『因みに好きなタイプとかは…』

 

あくまで興味本位で訊いてみた。興味本位で。

 

「理想は黒髪でー」

 

『黒髪』

 

因みに私は黒髪です。

 

「眼鏡でー」

 

『眼鏡』

 

因みに家では眼鏡です。

 

「細マッチョ!」

 

『細マッチョ…』

 

 

参考画像:タンクトップでBBQに臨むいつかの俺氏

 

つまり俺のことでは。

 

そんな話をしていると仰向けマッサージも終了し、今日は前回から1週間ということもあり耳かきオプションを付けなかったので最後の肩もみをして施術終了だ。

チェキやらくすぐりやら普段と違う体験も出来てとても楽しかった。

 

帰り際、いつものようにメイドさんにジャケットを着せて貰う。

ここで事件が起きる。

 

「ご主人様…(///∇//)」

 

 

解説しよう。

先ほどの会話にもあったように、ここはメイドリフレだがメイドさんからの呼ばれ方は基本的に「お兄さん」「お兄様」呼びなので「ご主人様」と呼ばれる機会はほぼ無い。

 

そんな中での突然の「ご主人様」呼びである。

この破壊力は普段兄を呼び捨てにする妹キャラの突然の「お兄ちゃん」呼びに匹敵する(因みに私の妹は普段から「お兄ちゃん」呼びです)。

 

このメイドさんは一体何度俺を瀕死に追い込めば気が済むのだろう。

 

「今日もとってもカッコよかったよ!(≧▽≦)」

 

『今日も可愛かったです…』

 

お決まりのやりとりを終え、その日も名残惜しくリフレを後にした。

 

 

 

そしてお店を出て時計を見るとディナーの予約から15分が過ぎていた。