風が強く、少し肌寒いラスベガスの朝。
から、一気に夜です。
「今日は勝てる!」
僕の中の悪魔が囁いた。
「今日の射手座の運勢、金運が2位だったよ。」
僕の中の悪魔が囁いた。
「99セントのカップラーメンじゃなくて、ローストビーフが食べたい。」
僕の中の悪魔が囁いた。
「プラスにしたいでしょ?」
僕の中の悪魔が囁いた。
そう、僕の中に天使はいない。
目を覚ました時、僕は10ドルチップを置いていた。
もし、今1番欲しい物や1番食べたい物、例えば高級車や高級マンション、ブランド品のバッグに任天堂3DS、日本産うなぎに大トロなど…
それらが、ジャンケンで勝てばタダで貰えるとしたら、やりますよね?
カジノへ足を運んでしまうのは、クシャミをしてしまうのと同じ様に生理的な現象で仕方のない事。
と、どうかしている僕の頭をブラックジャックに治してもらいたいと、ブラックジャックをしながらブラックジャックに想いを寄せた。
日本人ですか?と思う様なフィリピン出身の女性ディーラーの手前。
僕の右隣のおっさんが、酔ってテーブルにお酒をこぼす以外は順調だった。
マイナス300ドルだったのを、マイナス100ドルまで取り戻した。
(元からマイナスじゃなければ、200ドル勝ってたのに、、)
とか思っていたら、6→10→10→21、6→4→6→5→21
ディーラーがまた魔法を使ってきた。
前日と同じパターンで、これはヤバイと思った僕はすぐに席を外した。
この時点で、確かマイナス130ドルくらいでした。
もう、ここら辺で終わりにしよう。
本場のカジノは楽しめたし、富豪達との国際交流もできた。
負けた130ドルは勉強代。
受け取ったチップを換金しようとした時、
「今日の射手座の運勢、金運が2位だったよ。」
再び、僕の中の悪魔が囁いた。
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